この記事では、「想像に及ばない」と「想像に難くない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「想像に及ばない」とは?
「想像に及ばない(そうぞうにおよばない)」とは、「及ばない」は敵わない、必要がないと言う意味合いがあります。
なので、「想像に及ばない」は想像することができない、または想像する必要がないことを言います。
「想像に及ばない」を使った例文をいくつかご紹介します。
『彼があのような行動を取るとは想像に及ばないことだった』、『想像に及ばないことは、時として起こるものである』、『彼女は私の想像に及ばないほど多くの体験をしてきている』、『彼の発想力の素晴らしさは、とても想像に及ばないものです』、『私の想像に及ばない光景が目の前に広がっていた』「想像に及ばない」と似た意味を持つ言葉としては、「予想できない」、「想像がわかない」、あるいは「思い浮かばない」などが挙げられます。
「想像に難くない」とは?
「想像に難くない(そうぞうにかたくない)」の「難くない」は、難しくないと言う意味です。
なので、「想像に難くない」は、想像することが難しくないことを表しています。
「想像に難くない」を用いた例文をいくつか挙げてみます。
『この状態を見て、何があったのかは想像に難くない』、『このまま行くと、どうなるのかは想像に難くない』、『素晴らしい知らせを聞いた彼らが喜ぶのは想像に難くない』、『彼女の様子を見たら、いつもとは違うことは想像に難くない』、『あの子が大好きなものをプレゼントしたら、大喜びするのは想像に難くない』「想像に難くない」の類似語は、「容易い(たやすい)」、「先が読める」、あるいは「想定の範囲内」などがあります。
「想像に及ばない」と「想像に難くない」の違い
「想像に及ばない」と「想像に難くない」の違いを、分かりやすく解説します。
「想像に及ばない」とは、想像することができない、または想像する必要がないと言うことを表しています。
一方、「想像に難くない」は想像することが難しくないことを言います。
なので、「想像に及ばない」と「想像に難くない」は反対の意味を持つ言葉になり、その点が異なっています。
まとめ
「想像に及ばない」と「想像に難くない」はどちらも「想像」に関連した言葉です。
想像は自分の経験や経験していないことについて、あれこれ頭の中に思い浮かべ、考えることを意味しています。
人は経験したことは想像しやすいので、「想像に難くない」ことが多くなります。
ですが、未経験のことは想像だけでその先の見通しが立ちにくく、「想像に及ばない」ことが多くなってしまうようです。
これらは自分の経験だけではなく、人からその経験を聞いたり、書物などで読んだりすることで、想像しやすくなることもあります。
これらはあくまでも想像なので、実際の結果がどうなるかはまた別の話です。
中には「想像に難くない」と思っていたことが案外、難しかったりすることもあります。
なので、想像だけで結論を急ぎ過ぎず、冷静に経過や結果を見ていくようにしたいものです。