「やらせ」と「演出」の違いとは?分かりやすく解釈

「やらせ」と「演出」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「やらせ」「演出」の違いを分かりやすく説明していきます。

2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。

「やらせ」とは?

「やらせ」とは?

「やらせ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「やらせ」は、「遣らせ」と漢字表記します。

「やらせ」は、「テレビのドキュメンタリーなどで、事実らしく見せながら、実は演技されたものであること」という意味があります。

例えば、芸能人が自分の力だけで無人島を脱出するドキュメンタリー風の番組の中で、ほとんどスタッフの力に頼り、無人島を脱出していた場合は、「やらせ」となります。

そのため、「芸能人の力だけで脱出したように見せて、スタッフの力を借りていたなんて、やらせじゃないか」などという文章にできます。

また、偶然出会った男女が恋に落ちるという、ドキュメンタリー風の恋愛バラエティがある時、実は、本当の恋愛ではなく、出演者が台本通りに演じていた場合も、「やらせ」と呼ばれることになります。

「本気の恋愛ではなく、台本があるなんて、あの番組はやらせだ」などという文章を作ることができます。

「演出」とは?

「演出」とは?

「演出」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「演出」「えんしゅつ」と読みます。

「演出」は、「演劇や映画、テレビなどで、台本をもとに、演技や装置、照明や音響などの表現に統一と調和を与えること」という意味があります。

演劇を見たときに素晴らしい統一感と調和を感じた時、「素晴らしい演出だった」などと言えるのではないでしょうか。

また「演出」には、「効果を狙って、物事の運営や進行に工夫をめぐらすこと」という意味があります。

例えば、結婚披露宴をより感動的なものにするため、BGMや照明に凝るような場合は、「結婚披露宴の演出に凝り、より感動させる」などという文章にできます。

「やらせ」と「演出」の違い

「やらせ」と「演出」の違い

「やらせ」「演出」の違いを、分かりやすく解説します。

「やらせ」は、「テレビのドキュメンタリーなどで、事実らしく見せながら、実は演技されたものであること」という意味があります。

一方で、「演出」には、「効果を狙って、物事の運営や進行に工夫をめぐらすこと」という意味があります。

テレビ番組における「やらせ」「演出」の違いはグレーゾーンで、度合いにより違いがあります。

例えば、ドキュメンタリー風の恋愛バラエティの場合は、出演者同士の恋愛が、台本ありきで行われている場合は「やらせ」となりますが、先に出演者同士の恋愛があり、それを効果的に見せるよう、照明やカット割り、編集などをする場合は、「演出」となります。

また、結婚披露宴で、もともと結婚する新郎新婦がいて、感動的な式典にしようと工夫する場合は、「演出」となりますが、新郎新婦が他人で、結婚する気がない場合は「やらせ」となります。

まとめ

まとめ

「やらせ」「演出」の違いについて見てきました。

2つの言葉には明確な意味の違いがありました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。