「建築物」と「工作物」の違いとは?分かりやすく解釈

「建築物」と「工作物」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「建築物」「工作物」の違いを分かりやすく説明していきます。

「建築物」とは?

「建築物」とは?

倉庫や住宅など土台から作ったものです。

たてものを指しています。

これは土地に作られます。

空中や水上に浮かんでいるものではありません。

屋根と柱もしくは壁が必ずあります。

屋根を設置するためには、柱または壁が必要です。

これがなければ屋根をのせることができません。

この作ったものは、物をしまったり、人が住んだりするために使われます。

たとえば倉庫の場合だと、柱と壁があり、その上に屋根がのっています。

そして、ここには品物や車両などがおさめられます。

住宅の場合も柱と壁があり、屋根があります。

部屋の数は住宅によって異なりますが、この言葉は部屋数の意味は含まれていません。

また、何階建てかという意味も含まれていません。

そのため、土地に作られているならば、1部屋の場合も、10部屋の場合も、1階建ての場合も、10階建ての場合も、この言葉が指すものになります。

「建築物」の使い方

倉庫や住宅など土台から土地に作ったものを指して使用する言葉です。

「工作物」とは?

「工作物」とは?

材料に手を加えて作ったものです。

法律では、建物、トンネル、電柱など土地や空中に設けられているものをいいます。

建物は、木材、鉄筋、コンクリートなどを用いて作られます。

材料を切ったり、削ったりなど手を加えています。

トンネルは土地を削って作られたものです。

削りっぱなしではなく、表面をコンクリートで固めています。

これも手が加えられているのです。

電柱はコンクリート、木材、鉄鋼などで作られています。

よく見かけるのはコンクリートで作られたものです。

コンクリートはセメント、水、細骨材、粗骨材などを混ぜ合わせて作られています。

手を加えて作っているのです。

こういった人が手を加えて作ったものを指す言葉です。

「工作物」の使い方

土地や空中などに設けられている、材料に手を加えて作った物を指して使用します。

「建築物」と「工作物」の違い

「建築物」と「工作物」の違い

「工作物」は材料に手を加えて作ったものです。

トンネル、建物、電柱などがこれにあたります。

その中の土地に土台から作った屋根と柱もしくは壁のあるものを「建築物」といいます。

「工作物」は土地に作られたものも、空中に作られたものも指しますが、「建築物」は土地に土台から作られたものだけを指します。

「建築物」の例文

「建築物」の例文

・『建築物を一から作る』
・『建築物を取り壊す』
・『大きな建築物』
・『作られてから100年以上経つ建築物』

「工作物」の例文

「工作物」の例文

・『工作物の設計をする』
・『工作物の点検をする』
・『工作物の設置を依頼される』
・『工作物にらくがきをしてはいけません』

まとめ

まとめ

どちらも人が手を加えて作ったものという点は同じです。

「工作物」の中に「建築物」が含まれます。

どこに作られたのか、どういった構造をしているのかといった意味を持つのが「建築物」です。