「液状」と「液体」の違いとは?分かりやすく解釈

「液状」と「液体」の違い専門用語・業界用語

漢字が持つ情報量というのは他の言語と比べてとても豊富です。

もともとは象形文字からできているということもあり、覚えるのにとても時間がかかりますが、一目でイメージを与えることができるという意味では便利なものです。

我々が普段目にしている単語で一番多いのは2つの漢字からなる単語ではないでしょうか。

しかし、情報量が多いとは言っても正しく言葉の意味を理解していなければならないのは厄介な部分です。

そんな代表が『液状』と『液体』です。

どちらも『液』という感じがありますので、何らかの水の様なイメージを持つと思います。

しかし、その後の漢字が厄介で、これで意味がガラリと変わってしまいます。

この記事では「液状」「液体」の違いを分かりやすく説明していきます。

「液状」とは

「液状」とは

まず、この単語の意味ですが『液体の状態』を指し示す言葉です。

これだけではわかりにくいのでもう少し深く見ていきましょう。

『液体』という意味については後ほどご説明するとして、『状態』という言葉の意味を見ていきましょう。

これは例えば物や人などある事柄のある時点での様子を意味する言葉です。

例えば『健康』と『健康状態』は似ている様で実際は違います。

『健康』は体に悪いことがなく、丈夫なことや様子を指し示す言葉なのに対して、『健康状態』とは『健康なのかどうなのかその時点での様子』を表している言葉です。

つまり、『液状』とは『液体の状態』に『その時点』でなっているのであり、もともとは液体ではなかった可能性もあるということです。

例えば、『液状化現象』という言葉を地震などの災害時に耳にするかもしれませんが、これは地震の影響で地下の水が表面に上がってきて水浸しの状態になるというものです。

地面は液体ではありませんが、『液状』化することはあるという意味になります。

「液体」とは

「液体」とは

さて、肝心の『液体』ですが、これは小学校の理科の授業でも習う通り、物質が示す状態の一つです。

詳しくはある一定の体積はもつものの、流動性があるため、どのような形のものにも入るという特徴を持っています。

それ以外の物質の状態は気体や固体があります。

液体は上記の定義ですので、水でなくても流動性を持つのであれば液体と呼びます。

例えば、粘液や薬品類なども『液体』という状態の物質です。

「液状」と「液体」の違い

「液状」と「液体」の違い

この二つは『液体の状態』を指しているのか『物質の状態』を指しているのかで違いを分けることができます。

状態という言葉が続いているのでわかりにくいかもしれません。

『液体ではなかったかもしれないものが液体なっている』か『物質の三態(気体、固体、液体)の一つ』かという形で覚えて頂いても問題ありません。

非常にややこしい言葉ですが、上記の例の様にイメージを持っていただくことが使い分けをするコツになります。

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

言葉の説明をする上で『状態』という表現が連発しますので、とても混乱をしてしまう意外にも難しい言葉が『液状』と『液体』でした。

この様に2つの漢字の意味がとても似ているものがほかにも多く存在しますので、うやむやにせず、しっかりと意味と文字をつなぐことが大切ですので、是非心掛けて下さい。