「LED電球」と「ハロゲン電球」の違いとは?分かりやすく解釈

「LED電球」と「ハロゲン電球」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「LED電球」「ハロゲン電球」の違いを分かりやすく説明していきます。

「LED電球」とは?

「LED電球」とは?

「LED電球」とは発光ダイオードという電子素子の一種を利用して光を出す電球です。

電球の内部に発光ダイオードが充満しているというわけではなく、発光ダイオードがチップのような部品として組み込まれていて、これに電気を流すことで光を発生させる仕組みになっています。

そのため電球の形を取る必要はないのですが、既存の電球に使われていたソケットを流用するため、また照明といえば電球という形状の需要があるため、既存の電球と似た形に作られたのが「LED電球」です。

電力を光に変換する際のエネルギーロスが少ないので電気代がかかりにくく、また電球自体も熱くなりにくい性質があり、既存の電球や蛍光灯よりも寿命が長い事もあって、2021年現在では照明の主流となっています。

「ハロゲン電球」とは?

「ハロゲン電球」とは?

「ハロゲン電球」とはハロゲンガスとタングステンの性質を利用した、ハロゲンガスが内部に充満している白熱電球です。

白熱電球のフィラメントは、使い続けるうちに蒸発し、内部にこびりついてしまいます。

これが原因で白熱電球は黒ずんだり、フィラメントが切れてしまうのです。

しかしハロゲンガスが充満していると、タングステンとハロゲンガスが結合し、さらにそのハロゲンと結合したタングステンの原子は、高熱状態のタングステンフィラメントに戻る性質があるので、既存の白熱電球より長持ちします。

電球の黒化もしにくいので明るさも維持しやすいですが、基本的には白熱電球と仕組みは変わらず、発光中は熱くなりますし、長期間使い続ければ電球のパルプ内は黒ずみ、フィラメントも焼き切れてしまうでしょう。

また白熱電球よりも寿命は長いですが高価なので手間は減らせてもコストは大して変わらないこともあり得ます。

「LED電球」と「ハロゲン電球」の違い

「LED電球」と「ハロゲン電球」の違い

「LED電球」「ハロゲン電球」の違いを、分かりやすく解説します。

「LED電球」は発光ダイオード(LED)という素材でできた部品に電気を通すことで発光させる照明で、「ハロゲン電球」は内部にハロゲンガスを充満させた白熱電球です。

どちらも既存の白熱電球よりも長持ちしますが、「LED電球」は発光の仕組みから白熱電球とは別物なのに対し、「ハロゲン電球」は長持ちするように工夫されているだけで、発光の仕組みはそれまでの白熱電球と変わりありません。

実用面に関しても、「LED電球」は寿命が4万時間に対して「ハロゲン電球」は3000時間と大きな隔たりがあり、電気代も「LED電球」の方が安く済みます。

まとめ

まとめ

「ハロゲン電球」は白熱電球を長く使いやすくした照明でしたが、「LED電球」は根本的な所から更に実用的な仕組みになっていて、文字通り別物の次世代照明器具と言えます。

「ハロゲン電球」が長持ちするように作られているとは言え、圧倒的な寿命を持つ「LED電球」には流石に敵いません。