「貧困」と「ワーキングプア」の違いとは?分かりやすく解釈

「貧困」と「ワーキングプア」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「貧困」「ワーキングプア」の違いを分かりやすく説明していきます。

「貧困」とは?

「貧困」とは?

「貧困」「ひんこん」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「貧しい家庭に育ち、子供の頃から生活に困った状態で育つこと」という意味で、親が既に貧乏な状態で、家庭環境として生活に困っている状態のことです。

2つ目は「収入がなくなるなどして生活が貧しくなること」という意味で、失業や災害、病気などをきっかけに収入源を失い、毎日の生活に困る様になることです。

3つ目は「大切なものが欠けていること」という意味で、肝心なものが足りなくて不十分な様子のことです。

4つ目は「内容に乏しいこと」という意味で、内容が薄くて価値がない様子のことです。

上記に共通するのは「必要なものがない」という意味です。

「貧困」の使い方

「貧困」「貧しい家庭に育ち、子供の頃から生活に困った状態で育つこと」「収入がなくなるなどして生活が貧しくなること」「大切なものが欠けていること」「内容に乏しいこと」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「貧困だ・である」と使われたり、形容詞として「貧困な家庭」と使われたり、副詞として「貧困になる」などと使われます。

基本的に、貧しくて毎日生活するのが困難な状態に使われる言葉です。

「ワーキングプア」とは?

「ワーキングプア」とは?

「ワーキングプア」の意味は以下の通りです。

1つ目は「正社員として働いても基本給が低くて生活するのが困難な様子」という意味で、社会的な賃金水準の低下により収入が低くなり貧しくなることです。

2つ目は「非正規労働を続けて給与が上がらず、生活が困難な様子」という意味で、アルバイトやパートで、昇給やボーナスがなく収入が増えずに生活が苦しくなることです。

3つ目は「転職を繰り返して収入が減り、貧しくなること」という意味で、転職しても給料が増えず、生活が困難になることです。

上記に共通するのは「フルタイムで働いて貧しい」という意味です。

「ワーキングプア」の使い方

「ワーキングプア」「正社員として働いても基本給が低くて生活するのが困難な様子」「非正規労働を続けて給与が上がらず、生活が困難な様子」「転職を繰り返して収入が減り、貧しくなること」という意味で使われます。

名詞・形容動詞として「ワーキングプアだ・である」「ワーキングプアになる」などと使われたり、「ワープア」と略して使われたりします。

基本的に、フルタイムで働いても普通に生活できるかどうかのギリギリしか収入が得られないことに使われ言葉です。

「貧困」と「ワーキングプア」の違い

「貧困」と「ワーキングプア」の違い

「貧困」「貧しくて毎日生活するのが困難な状態」という意味です。

「ワーキングプア」「フルタイムで働いても普通に生活できるかどうかのギリギリしか収入が得られないこと」という意味です。

「貧困」の例文

「貧困」の例文

・『私は貧困な家庭に育った』
・『コロナ禍のせいで一家が貧困に陥る』
・『世の中の貧困層に給付金を配る』
・『彼は想像力が貧困だ』

「ワーキングプア」の例文

「ワーキングプア」の例文

・『正社員なのに年々ワーキングプアになっていく』
・『転職を3回してワーキングプアになった』
・『バイト仲間は皆ワープアだ』
・『ワーキングプなのでダブルワークする』

まとめ

まとめ

今回は「貧困」「ワーキングプア」について紹介しました。

「貧困」「貧しくて生活が困難」「ワーキングプア」「働いても生活が困難」と覚えておきましょう。