「サービス業」と「接客業」の違いとは?分かりやすく解釈

「サービス業」と「接客業」の違いビジネス・就職・転職

客商売を意味する言葉として「サービス業」「接客業」がありますが具体的にはどこに違いがあるのでしょうか。

今回は、「サービス業」「接客業」の違いについて解説します。

「サービス業」とは?

「サービス業」とは?

「サービス業」とは、「サービスを提供し対価を受け取る業種」を意味する言葉です。

生活に必要なものを生み出す活動を指す言葉が「産業」です。

産業には農業や漁業など自然資源を獲得する「第一次産業」原材料を加工して製品を作り出す「第二次産業」労働力から価値を生み出す「第三次産業」の三種類に分類されます。

「サービス業」とは「第三次産業に分類される業種」を指します。

「サービス業」で提供されるのは「サービス」です。

サービスとは「人間の労働によって価値を生み出す活動」を意味します。

第一次産業と第二次産業では作物や加工品など具体的な物品が生産されますがサービス業は具体的な物品を生産せず労働そのものが価値として評価されます。

飲食店で働くウェイトレスの仕事は完成したメニューを厨房からお客様のテーブルに運ぶことですがウェイトレスが提供しているのはメニューを運ぶという労働のみで何か物品を生産しているわけではありません。

この場合は料理を運ぶという労働そのものに価値があると認められているからこそ給料が払われているわけで、ウェイトレスは料理を運ぶという労働サービスを提供する対価として給料をもらっています。

このように「労働そのものが価値を生み出している業種」を総称する言葉が「サービス業」です。

「サービス業」の使い方

・『都市部ほどサービス業に就く人の割合が高くなる』
・『サービス業の求人を探す』
・『不景気になるとサービス業の求人が少なくなる』
・『就職先で人気なのはサービス業だ』

「接客業」とは?

「接客業」とは?

「接客業」とは、「店舗や施設に勤務し客と直接対面して対応する職業」を意味する言葉です。

「接客業」とひとくちにいっても仕事の内容はさまざまです。

商品を販売したり説明をしたりもてなしたりなど、仕事の内容や種類を問わず「客と直接接してコミュニケーションを取る職業」を総称して「接客業」とよんでいます。

一般的に「接客業」という場合はお店で働く販売職やホテルスタッフ、理美容などお客と直接会話するのが仕事の主要な業務に含まれる仕事を指します。

「接客業」の使い方

・『接客業にはコミュニケーション能力が必要だ』
・『明るい性格の人は接客業に向いている』
・『人見知りでも接客業に就くことは可能である』
・『接客業の求人は多い』

「サービス業」と「接客業」の違い

「サービス業」と「接客業」の違い

「サービス業」が労働サービスを提供する仕事全般を指すのに対し「接客業」は接客サービスを提供する仕事を指します。

「接客業」「サービス業」の一種です。

「サービス業」には「接客業」の他にも教育や医療など様々な分野があります。

まとめ

まとめ

「サービス業」「接客業」は混同されることが多いのですが明確に異なります。

「サービス業」「接客業」を含む大きな定義であり「接客業」はより細分化された分野を意味しています。

求人情報誌などには似たような意味で使われていることも多いのですがはっきりとした違いのある言葉なので本来の意味を正確に覚えておきましょう。