この記事では、「収支」と「損益」の違いを分かりやすく説明していきます。
「収支」とは?
「収支」とは、商売などの金銭のやりとりが発生する事柄において、「利益」が出たのか、後述する「損益」となってしまったのかを指して使う言葉になります。
これがマイナスだと使うと、損益が出てしまったことになります。
例えば、仕入れに30万円掛かり、その販売の為に必要になった人件費や光熱費といった経費類が合計で10万円だった場合に売上げが38万円だとすると、2万円のマイナスという「収支」になるという具合です。
逆に、45万円の売上げがあれば、5万円の「利益」が出たというプラス「収支」の結果だったと表現できます。
「損益」とは?
「損益」とは、先に挙げたように、「収支」がマイナスだった場合に具体的な金額と共に用いられる言葉になります。
「2万円の損益を計上してしまった」といったような使われ方になり、要は「損」になったという意味で、その内容と一緒に使われることがほとんどです。
プラスになった時には「利益」と表現することから、この2つの言葉は対義語になります。
尚、これらの「収支」や「損益」、「利益」は、商売(ビジネス)行為以外にも使うことができ、例として、競馬で5万円分の馬券を購入し、6万円の的中があった時には「収支」として1万円の「利益」という結果だと表現することができます。
一切当たらなかった時には、5万円が丸々「損益」となってしまったと言っていいでしょう。
「収支」と「損益」の違い
「収支」と「損益」の違いを、分かりやすく解説します。
これらの言葉の関係は、先の説明の通りです。
「収支」は、「損益」、及び「利益」を指して使う言葉で、基本的にはそのどちらかになりますが、プラスマイナスゼロだといった場合も中にはあります。
商売行為では、そのラインを「損益分岐点」と呼んでおり、仕入れと経費で合計40万円掛かっている場合であれば、その40万円がそう表現されます。
まとめ
「収支」と「損益」は、このように違う言葉で、「収支」がマイマスになることが「損益」です。