何かを行う際に必要になることも多い「同意書」と「承諾書」。
この2つの書類の違いは何なのか。
この記事では、「同意書」と「承諾書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「同意書」とは?
その内容に同意する。
つまり、その書類にかかれている内容について理解済み、賛成済み、ですといったことを証明するものが「同意書」です。
そのため、「同意書」に確認する際には必ず、「同意書」に書かれた内容を把握し賛成する必要があります。
個人情報を提供する際は、その個人情報の取扱いに関する「同意書」。
未成年者の場合に必要な親権者に対する「同意書」。
手術を受ける際に必要な「同意書」などがあります。
この「同意書」にサインすることで、「同意書」に書かれた内容を確認した証拠となります。
あとから、聞いていない、知らなかったなど通用しません。
そのため、決して、適当に読んでサインしてはいけません。
わからないことや確認したいことなどがあれば、必ず納得することができるまで相手に質問することも大切です。
問題が発生したとき、法的な証拠として取り扱われることを忘れてはいけません。
「承諾書」とは?
その内容に承諾する。
つまり、その内容を承りました、といったことを証明するものが「承諾書」です。
相手からの申し入れ、依頼内容に対し、わかったということを証明するものなのです。
「承諾書」を交わすということは、そこに明記されている相手からの要望に対し了承したということです。
ただし、「承諾書」には、法的効力はありません。
契約上の義務を負わないものとなりますが、場合によっては、賠償請求される可能性もゼロではありません。
「同意書」と「承諾書」の違い
「同意書」は、その書類に明記されている内容について、理解した、賛成した、ということを証明する書類。
「承諾書」は、その書類に書かれている相手からの申し入れに対し承知したということを証明する書類となります。
このように、この2つの書類は、異なった書類となります。
また、法的拘束力において比較した場合、「同意書」には、法的拘束力があり、「承諾書」には法的拘束力はありません。
そのため、「承諾書」の方が軽いように思われますが、そんなことはありません。
「承諾書」の場合でも、損害賠償請求の対象になる可能性はゼロではありません。
そのため、決して、軽い書類とは考えず責任を持つことが大切です。
以上が、2つの書類の違いとなります。
まとめ
以上のような違いがある「同意書」と「承諾書」。
それぞれの違いをよく理解したうえで、そこに書かれた内容を十分に理解したうえでサインすることが大切です。
「承諾書」の場合、法的拘束力はないとなっているものの、損害賠償請求の対象になりかねない重要な書類であることは間違いありません。
そのため、安易に承諾するといった行為は控え、サインする際には、2つとも責任を持ちサインすることが重要です。