この記事では、「内見」と「内覧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「内見」とは?
「内見」には3つの意味があります。
1つめは、外部のものを交えないで見ることです。
そのことに関係のない人は交えずに見ることを意味します。
たとえば、委員会の報告書を見ることになったとします。
このときに見ていた人たちは、委員会のメンバーだけです。
つまり、この委員会にかかわりのある人たちだけで、かかわりのない人は加えていない状態です。
外部のものを交えていない、このことを意味します。
2つめの意味は、建物の内部のあるがままを自分で見ることです。
特に不動産の売買や賃貸契約の際に見ることをいいます。
住宅は大きな買い物なので、購入するときには慎重になります。
図面を見たり、誰かの口頭での説明ではイメージをしにくいので、多くの場合は実際にその住宅に行って、住宅の内部を自分の目で見ます。
この、内部を自分の目で見ることを意味する言葉です。
3つめは、江戸時代に代官が検見を実施する前に、あらかじめ村役人が収穫量を調べることです。
「内見」の使い方
江戸時代の制度以外の意味で使われています。
建物の中を見る意味では、不動産契約の際に行うことに使う場合が多いです。
「内覧」とは?
「内覧」には3つの意味があります。
1つめは外部のものを交えずに見ることです。
そのことにかかわりのないものは加えず、かかわりのあるものだけで見ることを意味します。
2つめは内部見学のことです。
建物の中のありのままを自分の目でみることをいいます。
間取り図を見ると建物の内側の様子がある程度わかりますが、実際に見たときとは若干印象が異なることがあります。
建物の中を自分の目で見ると、日当たりがどうなのか、部屋の広さはどうなのかなどがわかります。
内部の様子がわかると、そこに住んだときのこともイメージしやすいです。
このように建物の中を自分で見ることを意味する言葉です。
3つめは、平安時代以降、太政官から天皇に奏上する文書を摂政などがあらかじめ読んで処置をすることです。
「内覧」の使い方
人が住んだり、仕事をするための場所の内部を見るという意味で使用をします。
建物の売買や賃貸契約などの際に行うものを指して使う場合が多いです。
「内見」と「内覧」の違い
江戸時代や平安時代以降の制度以外の意味では、2つの言葉の意味は同じです。
使われ方にも大きな違いはありません。
「内見」の例文
・『内見はいつでも可能です』
・『予約をしてから内見してください』
・『内見の日程を決める』
・『今度の内見が楽しみだ』
「内覧」の例文
・『内覧は予約制です』
・『大きな家を内覧する』
・『今度夫と内覧に出かける』
・『楽しんで内覧をしてもらう』
まとめ
かかわりのないものは交えずに見る、建物の中を自分の目で見るという意味が同じです。
意味に大きな違いはなく、同じような使われ方をしています。