この記事では、「新耐震基準」と「旧耐震基準」の違いを分かりやすく説明していきます。
「新耐震基準」とは?
新耐震基準とは、しんたいしんきじゅんという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、あたらしいやまだ使用していないといった意味の新の文字に、構造物が最低限度の耐震能力を持っているという証であり、建築を許可する基準という意味がある耐震基準の文字を加える事で完成した言葉となっています。
以上の事から新耐震基準は、1981年の改正された現行の耐震基準を表すのです。
「新耐震基準」の使い方
新耐震基準は、建物を建築する際に満たす必要がある現行の耐震基準を表す言葉として使われています。
同基準においては震度5強の地震では建物にほとんど損傷が認められず、震度6から7においても倒壊の様な人命を奪う様な被害が及ばない強度を目標として定めているのです。
建築物を建てる際には設計の段階で、この基準を満たす事が求められます。
「旧耐震基準」とは?
旧耐震基準は、きゅうたいしんきじゅんという読み方をする言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、昔や過去、元の状態といった意味を持っている旧の漢字に、建築物や土木構造物を設計する際に満たすべく耐震能力の基準といった意味を有する耐震基準の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ旧耐震基準は、1981年5月31日まで建築物の設計において適用されていた、耐震基準を示すのです。
「旧耐震基準」の使い方
旧耐震基準は、1981年の5月まで適用されていた建物の耐震基準に対して用いられる言葉となっています。
旧耐震基準では、震度5の地震までしか言及されていませんでした。
その震度を超える大地震が起きる可能性は十分に考えられる事から、より厳しい基準を設けるべく改正されたのです。
「新耐震基準」と「旧耐震基準」の違い
新耐震基準と旧耐震基準の文字表記を並べて見比べてくれば、直ぐに新と旧という漢字の違いに気付く事が出来ます。
ですがその後に続く耐震基準という言葉は共通であり、共に耐震基準を表す言葉であるのでややこしいと言えるのです。
ただし最初の漢字が違う事で、表現する意味にも違いが生まれています。
まず新耐震基準は、現行の耐震基準であり、規模の大きな地震を想定して1981年6月から適用されているのです。
一方の旧耐震基準は、1981年5月31日まで適用されていた、耐震基準を示します。
まとめ
2つの言葉は、耐震基準という同じ言葉が使われている事からでも分かる様に、建物の耐震基準を示す言葉です。
所が最初に付く漢字に違いがあるため、持つ意味合いにも相違点を発見する事が出来ます。
ちなみに新耐震基準は、1981年6月1日から適用された現行の建築物に対する耐震基準であり、震度6や7という大地震でも倒壊しないのを目標としているのです。
対する旧耐震基準は、1981年5月まで適用されていた建築物の耐震基準となっています。
こちらは震度5までの地震にしか言及していないのが、特徴です。