「補修」と「改修」の違いとは?分かりやすく解釈

「補修」と「改修」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「補修」「改修」の違いを分かりやすく説明していきます。

「補修」とは?

「補修」とは?

壊れたり傷んだりした部分を補って直すことです。

正常な部分に新たに何かを加えることではなく、好ましくない状態になっているものを正常な状態にするために繕うことを意味しています。

図書館の本が破けてしまったとします。

このままでは破けがひどくなり、本のページがなくなってしまう恐れがあるので、正常な状態にするために手を加えました。

この場合は、メンディングテープを破けた部分に貼って直します。

傷んだ部分を直しているのです。

フローリングの床は長年使っていると色がはげてくることがあります。

目立つようだと見た目がよくありません。

これは以前の状態に近い状態にすることができます。

表面を磨いて塗料を塗ること、はげた部分が目立ちにくくなります。

悪い分に手を加えて好ましい状態にしています。

これらは、壊れたり傷んだりした部分を補って直しているということができます。

「補修」の使い方

折れる、破ける、欠ける、傷つくなどしたものに手を加えて直すことを指して使用する言葉です。

「改修」とは?

「改修」とは?

道路や建物などの壊れたり傷んだりした部分を直すことです。

直すものは道路や建物などで、本やフローリングなどのことではありません。

建物の入り口につながるスロープに大きなヒビが入っていたとします。

ヒビがあると車椅子やベビーカーなどのタイヤがひっかかってしまい危険です。

これを整えるために工事をし、それによってスロープの表面が平らな状態になりました。

悪かった部分が正常な状態になったのです。

ビルの中にあるエレベーターを直しています。

これは、エレベーター内に閉じ込められる事故を防ぐためです。

事故が起こるようなエレベーターは悪いところがあるといえるでしょう。

その悪い部分を工事をして直しています。

これらは、道路や建物などの壊れたり傷んだりしている部分を直しているといえます。

「改修」の使い方

壊れたり傷んだりした部分を直すことに使用をします。

直すものが道路や建物などの場合だけいいます。

「補修」と「改修」の違い

「補修」と「改修」の違い

悪い部分を直すという意味が同じですが、何を直すのかという点に違いがあります。

前者はさまざまな事柄に使用されています。

後者は道路や建物などについていいます。

本、フローリング、机、車などには使いません。

「補修」の例文

「補修」の例文

・『屋根の補修工事を依頼する』
・『車の窓ガラスを補修する』
・『補修をする必要がある』
・『補修をしているため現在は利用できない』

「改修」の例文

「改修」の例文

・『改修をしてから快適になった』
・『自宅を改修して住み心地をよくする』
・『改修をして安全になった』
・『駅構内のトイレを改修している』

まとめ

まとめ

形が変わったり、傷ついたりしたものを正常な状態にするという意味が似ていますが、何についてその行為を行うのかという点に違いがあります。