お米を指す言葉として「保有米」と「飯米」がありますが、このふたつは具体的にどのような意味の違いがあるのでしょうか。
今回は、「保有米」と「飯米」の違いについて解説します。
「保有米」とは?
「保有米」とは、「米を生産している農家が自家用に保有している米」を意味する言葉です。
米農家は米を生産して出荷し販売した代金から収入を得ています。
生産される米の多くは出荷されますが一部の米は自分で食べたり知り合いにわけたりするために出荷せず手元に残されます。
そのような「農家が生産した米のうち出荷されず自家用に消費するために保有されている米」が「保有米」です。
「保有米」は簡単にいえば「商品として売らずに持っておく米」です。
一般的には自分で食べたり人に上げたりする目的で消費されますが、土地を借りて米を生産している農家では借地料の物納として「保有米」が使われています。
「保有米」とい浮くぶんが設けられているのは「商品と別に勘定するため」です。
出荷される米は農家の売上として集計される対象であり税金や補助金などの計算に影響します。
自家用に使われる米が明確に区別されていないとそれらの計算に支障をきたすため自家用の米を「保有米」として扱いを区分することで正確な計算が可能になります。
「保有米」の使い方
・『どこの農家でも一定量の保有米を確保している』
・『保有米の大半は農家の人が自分たちで食べている』
・『親戚からもらう米は保有米である』
・『賃料の一部は保有米の物納で支払っている』
「飯米」とは?
「飯米」とは、「食用の米」を意味する言葉です。
「飯米」の本来の意味は「飯として炊いて食べられる米」ですが一般的には「食用の米全般」を指します。
我々が。
米屋で購入する米は「飯米」に含まれます。
米とひとくちにいっても使途は食用だけではありません。
米の中には食用以外の目的で作られるものもたくさんあります日本酒の仕込みに使われる「酒米」や家畜の飼料になる「飼料用米」など、普段我々が目にすることはほとんどありませんが食用目的以外で生産されている米もいろいろあります。
「飯米」とは「生産される米のうち食用に使われる米」を指す言葉です。
生産されている米の多くは「飯米」であり店頭で販売されている米のほとんどどを占めています。
「飯米」以外の米は事業用など特殊な流通ルートのみで販売されているので一般消費者が購入することは不可能です。
課程で消費される米も飲食店など業務用として販売されている米も全て人間が食べるための米なので「飯米」に含まれます。
「飯米」の使い方
・『飯米の生産量は過剰気味である』
・『飯米の増産に力を入れている』
・『味や香りなど複数の要素を加味して飯米をランク付けする』
・『飯米の生産に対して補助金が支給される』
「保有米」と「飯米」の違い
「保有米」は農家が自家用に保有する米を指すのに対し「飯米」は食べるための米を指す言葉です。
「保有米」の多くは農家の人が自分たちで食べるためのものなので「飯米」が占めています。
まとめ
「保有米」と「飯米」は普段の生活ではあまり耳にすることのない言葉ですが農家の間では普通に使われています。
補助金や税金などに関係してくる重要な言葉なので米づくりに関係する方はただしいい見を知っておきましょう。