「鳳凰」と「朱雀」の違いとは?分かりやすく解釈

「鳳凰」と「朱雀」の違いアニメ・マンガ・ホビー

想像上の生き物というのは古今東西多く信じられてきました。

今回はその中でも日本になじみ深い2匹をご紹介致します。

この記事では「鳳凰」「朱雀」の違いを分かりやすく説明していきます。

「鳳凰」とは

「鳳凰」とは

これは『四霊の一つであり、鳥に似ているものの、前半身は麟(りん)、後半身は鹿、首は蛇で、尾は魚、背は亀であごは燕、くちばしは鶏に似ているという想像上の霊獣』を表す言葉です。

四霊という麒麟、霊亀、応龍そして鳳凰という縁起のいい生き物が古代中国では信じられてきました。

細かな設定も存在しており、アオギリの森に住み、竹の実を食と冷たい醴泉の水のみを食すといわれています。

オスメスも存在しており、オスは鳳、メスは凰で鳴き方が違っているという細かな違いもあるとされています。

日本にもこの霊獣は伝わっており、10円玉にも描かれている平等院鳳凰堂の屋根の両端に鳳凰の像がありますので見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

とても縁起がよく、天子が生まれる兆しとして現れるとされています。

反対に鳳凰を殺してしまうと後、数世代は天子が生まれないともされているものです。

「朱雀」とは

「朱雀」とは

これは『天の四方を司る神獣である四神の一つであり、南の方角を守護をするとされる赤い大きな翼を持つ鳥で描かれた想像上の生き物』のことを意味します。

五行思想という古代中国で考えられていた自然哲学の思想があり、万物は火、水、木、金、土の5種から成り立っているという説の内、火で南方を司るとされています。

古くから神としての信仰の対象になっており、他の四神、東の青龍、西の白虎、北の玄武とともに崇め奉られてきました。

面白い特徴として『朱雀』は季語になっており、俳句ではなんと夏を代表しています。

その他にもさまざまな事柄を代表しており、特徴的なものは邪気を払い、逆境に打ち勝つ力と幸運を与えてくれると信じられています。

また、恋愛に関してもポジティブな影響を及ぼすとされてもいる有り難い神獣です。

「鳳凰」と「朱雀」の違い

「鳳凰」と「朱雀」の違い

実は由来が同じとされている説もありますが、今では全く別のものとされており、それぞれ『霊獣の一つで天子が生まれる兆し』か『神獣の一つで、南を守護して逆境を跳ねのけて幸運をもたらす』という違いを付けるとことができます。

よく似た設定をしている海外の神獣に『フェニックス』が存在しますが、これは似て非なるもので、なんと不死の力を宿しているとされています。

残念ながら『鳳凰』と『朱雀』にこの能力はありません。

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

古代中国からの言い伝えだけでなく、今ではゲームやアニメなどでもその姿を見せるので意外と身近なものではありますが、姿も似ているので混同しがちではなかったでしょうか。

今回の説明で違いがはっきりつけることができたと思います。

四霊や四神にはそれぞれ司るものが明確に定められています。

この機会に是非それぞれが何を表しているのかを調べてみてはいかがでしょうか。