この記事では、「控える」と「禁止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「控える」とは?
「控える」は「ひかえる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「必要な時に備えてすぐ近くの場所で待つこと」という意味で、いつ用事や順番が回って来てもいい様に側で待つことです。
2つ目は「人に付き目立たない様に側にいる」という意味で、主君や主たる人のお付きとして目立たない様に側にいることです。
3つ目は「空間的・時間的に近くに迫っている」という意味で、あることが近い将来に予定されていることです。
4つ目は「度を超さない様に節制する」という意味で、後のことを考えて度合いを少なめに抑えることです。
5つ目は「忘れない様に記録する」という意味で、念のために書き留めておくことです。
上記に共通するのは「一歩下がった位置にいる・ある」という意味です。
「控える」の使い方
「控える」は「必要な時に備えてすぐ近くの場所で待つこと」「人に付き目立たない様に側にいる」「空間的・時間的に近くに迫っている」「度を超さない様に節制する」「忘れない様に記録する」という意味で使われます。
動詞として「控える・控えた」と使われたり、副詞として「後ろで控えて待つ」などと使われたり、名詞として「控えを渡す」などと使われます。
基本的に、すぐ近くでいつでも用立てる様に待つことや、ものごとを少なめに抑えることに使われる言葉です。
「禁止」とは?
「禁止」は「きんし」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「その場所である行動をしてはいけないこと」という意味で、ある場所でその行為をしてはいけない決まりになっていることです。
2つ目は「ある行為をしてはならないと命令すること」という意味で、法律や規則などでしてはいけないと上から命令されることです。
3つ目は「ある行動を阻止されること」という意味で、迷惑行為や犯罪などにより、出入りやアカウントの使用なができない状態にされることです。
上記に共通するのは「してはいけないこと」という意味です。
「禁止」の使い方
「禁止」は「その場所である行動をしてはいけないこと」「ある行為をしてはならないと命令すること」「ある行動を封じられること」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「禁止だ・である」「禁止する・した」「禁止事項」などと使われます。
基本的に、ある行動をしてはいけないと強く伝えたり、阻止することに使われる言葉です。
「控える」と「禁止」の違い
「控える」は「すぐ近くでいつでも用立てる様に待つこと」「ものごとを少なめに抑えること」という意味です。
「禁止」は「ある行動をしてはいけないと強く伝えたり、阻止すること」という意味です。
「控える」の例文
・『もうすぐ出番なので舞台の袖で控える』
・『社長が外出するので車で控える』
・『医師から酒・タバコを控える様に言われる』
・『感染症が増えたので不要不急の外出を控える』
「禁止」の例文
・『騒ぎすぎてお店への出入りを禁止される』
・『ここでのタバコは禁止となっております』
・『彼の車は土足禁止だ』
・『接客業なのでヒゲを伸ばすのは禁止されている』
まとめ
今回は「控える」と「禁止」について紹介しました。
「控える」は「少なめに抑える」、「禁止」は「してはいけないと強く言う」と覚えておきましょう。