この記事では、「殺菌」と「滅菌」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「殺菌」とは?
「殺菌」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「殺菌」は、「さっきん」と読みます。
「殺菌」は、「細菌を始めとする微生物、特に病原菌を死滅させること」という意味があります。
例えば、牧場で乳牛の乳を搾り飲むときに、細菌でお腹を壊さないように加熱して死滅する場合は、「搾りたての牛乳に火を通して、殺菌してから飲む」などという文章にできます。
また低音の過熱により、牛乳に含まれる菌を死滅させると、風味が損なわれにくいと言われています。
そのため、「低温殺菌の牛乳は風味が損なわれていないため美味しい」などという文章にできます。
さらに、外出して帰ってきたとき、手についた病原菌を死滅させる溶剤を入れたスプレーを使う場合は、「殺菌作用があるスプレーを手に吹きかける」などという文章を作ることができます。
「滅菌」とは?
「滅菌」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「滅菌」は「めっきん」と読みます。
「滅菌」は、「熱や薬品、放射線などで、細菌を死滅させること」という意味があります。
例えば、食品を詰める瓶についている細菌を死滅させるため、沸騰した湯につける場合は、「沸騰したお湯により、瓶を滅菌する」という文書を作ることができます。
また、病院などの医療現場で働く人にとって、菌は大敵と言えます。
このようなことから、業者により、細菌を死滅させる処理をした白衣を着た看護師のことを、「滅菌した白衣を着た看護師」などという文章にできます。
さらに、微生物を培養するためには、土壌の細菌を死滅させる必要があります。
このような場合は、「微生物を培養するために、土壌の滅菌を行う」などという表現をすることができます。
「殺菌」と「滅菌」の違い
「殺菌」と「滅菌」の違いを、分かりやすく解説します。
「殺菌」は、「細菌を始めとする微生物、特に病原菌を死滅させること」という意味があります。
一方で、「滅菌」は、「熱や薬品、放射線などで、細菌を死滅させること」という意味があります。
「殺菌」と「滅菌」には、どちらも菌を死滅させることという共通点があります。
ただし「殺菌」は、特定の菌、特に病原菌を死滅させることを意味するのに対して、「滅菌」は、すべての菌を死滅させることを意味するという違いがあります。
そのため、菌の制御という観点で、「殺菌」よりも、「滅菌」のほうがより厳格であると言えます。
このように、より厳格に菌を制御する場合は「滅菌」という言葉を使い、ある病原菌などを死滅させる場合は「殺菌」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「殺菌」と「滅菌」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。