この記事では、「弱い」と「脆い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「弱い」とは?
「弱い」には9つの意味があります。
1つめは、力や技が他のものに比べて程度が低いことです。
あるサッカーチームは試合をするたびに負けています。
リーグ戦では一度も優勝したことがありません。
これは「弱いチーム」といえます。
2つめは心や体が丈夫ではないです。
すぐに風邪をひいてしまう、すぐに化粧品でかぶれを起こしてしまうといった状態をいいます。
3つめは意志が固くしっかりしていない、他からの影響で心がぐらつきやすいです。
この進路に進もうかなと決めていたけれど、友達が「それやめときなよ」といったので、やっぱりやめようかなと思うのは、意志が固くしっかりしていないといえるでしょう。
4つめは、環境や状況などによって意欲や気力がなくなりやすい、耐える力がないです。
車に乗っているとすぐに酔ってしまうことがあります。
車に乗っているという状況に耐えることができていません。
これは「車に弱い」などといいます。
5つめは、程度や度合いが大きくないです。
薬を飲んでも思っていたような作用を感じられないことがあります。
これは、薬の作用という程度が大きくないといえます。
6つめはゆるみがあるのです。
紐でいうと、ギュッと結んでいない状態、すぐにほどけてしまう状態を指します。
7つめは自分の意志をはっきり決めたように感じられないです。
質問に対して小さな声で答えられると、意志がはっきりしていないように感じられます。
これは「弱い声」といいます。
8つめはぼんやりしているです。
あまり印象に残らない人は「弱い印象の人」などといいます。
9つめは得意ではないです。
朝起きるのが苦手なことを「朝に弱い」といいます。
「弱い」の使い方
力がない、壊れやすい、固くないなどの意味で使用をします。
物、意志、印象などについて使う言葉です。
「脆い」とは?
「脆い」には3つの意味があります。
1つめは、もとの形や状態が失われやすいです。
目の前に土壁があります。
壁に手を触れたら、表面がぱらぱらと崩れてしまいました。
こういった崩れやすいさまを意味しています。
2つめは耐えるだけの力が少ないです。
すぐに壊れてしまうような友情などをいいます。
3つめは気持ちの影響を受けやすいです。
感動することがあるとすぐに泣くなどをいいます。
「脆い」の使い方
壊れやすい、耐える力がないといった意味で使用をします。
「弱い」と「脆い」の違い
壊れやすいという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。
前者は精神的なことにも、物質にも、肉体にも使用をします。
程度が劣っているという意味合いです。
後者は精神的なことに使う場合が多いです。
壊れやすいという意味合いです。
「弱い」の例文
・『意志が弱い』
「脆い」の例文
・『脆い岩石』
まとめ
壊れやすい、固くないという意味が似ていますが、使い方に違いがあります。