この記事では、「協定」と「契約」の違いを分かりやすく説明していきます。
「協定」とは?
「協定」とは、主に国と国の間で結ばれる合意だと解釈してください。
もっと規模が小さい団体間でも使われることがあり、それほど厳密なものではなく、言わば「口約束」より少し重いという程度に捉えてください。
その為、それについて記した「協定書」と呼ばれるものがあったとしても、平気でその中にある合意内容が破られることがあります。
また、それについての罰則などは特に記すことはなく、お互いに守るということが前提の約束事の集まりだと考えてください。
「契約」とは?
「契約」は、きちんとした形で行われる約束事です。
複数の内容で1つの「契約」とする場合と、それぞれ個別に1つ1つこの形で結ぶことがあり、どちらの場合でも原則的に必ず守らないといけません。
企業間で結ばれることや(B to B)、企業と使用者に当たるエンドユーザー間で結ばれるもので(B to C)、もし破ってしまった場合の罰則についての一緒に記してあることがほとんどです。
1年間利用することが前提で毎月の利用料金が割引になるという「契約」にて、もし1年経たずに利用を辞める時には罰則として、いくらの違約金が請求されるといった「契約内容」がいい例になります。
「協定」と「契約」の違い
「協定」と「契約」の違いを、分かりやすく解説します。
「協定」は、比較的大きな単位同士で結ばれる合意(約束事)のことです。
その為、先のような国と国という場合が多く、もしその内容に違反したとしても、特に罰則の類いはありません。
ただし、周りからどのように思われるかとは別問題なので、いくら罰則がなかろうと、合意を破るような国や団体は信用されなくなって当然です。
「契約」は、正式に守るべき約束事で、こちらも合意と表現しても構いません。
それほど大きな単位ではない企業や個人間で結ばれるもので、多くの場合で違反に対しての罰則も一緒に設けられています。
まとめ
「協定」と「契約」は、このような違いのある言葉です。
「協定」には、破ったとしても特に罰則がないという点は是非覚えておいてください。