この記事では、「MECE」と「ロジックツリー」の違いを分かりやすく説明していきます。
仕事の効率化をはかるヒントにしていきましょう。
「MECE」とは?
MECE(ミーシー)とは、論理的な思考のこと。
モレがない、ダブりがないといわれる、最強の思考法です。
MECEの癖が付いてくると、重要なツボをおさえながら効率よく仕事を進めていけます。
手を付けなければいけない仕事が山のようにあって、どれからやるべきか迷ったときに役立ってくれるアイデアです。
MECEを始めるときは、まず普段の仕事を見直してみます。
作業をブロックに分けていくと、多くの仕事に「手抜かり・かぶり」があることが分かります。
しなくてはいけない仕事を見落とし、何度も同じ仕事を繰り返していては、時間がかかる上に良い物は仕上がらなくなります。
こうした点を改善するために、おこなうのがMECEです。
具体的には課題をブロックに分け、必要な要素を選び出していきます。
MECEができるようになると、目的や優先順位が分かり、ミスなく仕事をこなせるようになります。
時間に追われることも、無くなるはずです。
「ロジックツリー」とは?
「ロジックツリー」とは論理的な思考ツールのひとつ。
樹木が枝分かれしているように、大きな問題を小さな問題に分解させていくフレームワークになります。
客観的な視点で物事の分析をおこなっていけるので、冷静に現状を見つめていけます。
そんなロジックツリーには、いくつかの種類があります。
ひとつは大きな課題をあげて、細かい部分を見つめていく方法です。
このほか失敗した結果から、ひとつひとつの原因をあぶり出していくパターンもあります。
また目的から詳細な手段を、細かく割り出していく手法もあります。
ロジックツリーのメリットは、行き詰っている問題を洗い出せること。
その問題を解消するために、何ができるのか論理的に考えていける点です。
図にあらわせるので、複数のメンバーで課題を共有していきたい時にも向いています。
チーム全体の士気をあげる、うれしい効果もあります。
「MECE」と「ロジックツリー」の違い
どちらも仕事で役立つ、武器となってくれます。
「MECE」と「ロジックツリー」の違いを、分かりやすく解説します。
・MECEを応用したのがロジックツリー
「MECE」と「ロジックツリー」は多くの会社が、社内研修のひとつに採用している、思考力を鍛える方法です。
どちらも良く似ていますが、MECEの基本的な考え方を応用させたものがロジックツリーです。
MECEは膨大な情報をモレがなくダブりのないように、整理していきます。
そしてMECEの考えをもとに、ロジックツリーというフレームワークを作成していきます。
頭の中で思い描いているだけでは机上の空論になってしまいますが、課題を洗い出し突き詰めていくことで、やるべき課題が明確に見えてきます。
両者とも、仕事を効率良く進めるためのツールです。
まとめ
「MECE」と「ロジックツリー」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも問題解決のための論理的なテクニックです。
MECEの「モレとダブりのない考え方」を応用させたものが、ロジックツリーの図です。
仕事力をアップさせる裏技として、覚えていきましょう。