「就業」と「終業」の違いとは?分かりやすく解釈

「就業」と「終業」の違いとは?ビジネス・就職・転職

同音異義語という我々日本語話者にも厄介な表現は実はどこにでも潜んでいる身近なものです。

特別な方を除き、我々は何かしらの仕事をして生活の糧を得ていますが、同音異義語は『仕事』にも存在しています。

様々な言葉がありますが、一番目にする機会が多い言葉は『就業』と『終業』ではないでしょうか。

この2つはどちらも『しゅうぎょう』という呼び方をしています。

しかし意味は全くことなる言葉ですので、注意しなければなりません。

この記事では「就業」「今期」の違いを分かりやすく説明していきます。

「就業」とは

「就業」とは

まず、この単語の意味ですが『仕事に従事すること』です。

厳密には2つの意味があり『仕事についている、就職していること』と『仕事を始めること』がありますが、平たく言ってしまえば『働くこと』が『就業』の意味になります。

『就』という漢字はそのまま『職につく』という意味や『近づく、付き従う』という意味があり、仕事に従事していることを表す漢字であることが分かります。

社会人の方が最も目にする機会が多い言葉は『就業規則』という労働条件や会社の規則をまとめているルールブックではないでしょうか。

「終業」とは

「終業」とは

一方『終業』は『その日の仕事を終了すること』を表す言葉です。

『終』という漢字がありますので、理解がしやすい言葉ではないでしょうか。

例えば大体の会社は5時か5時半に『終業』をしますが、このことを『終業時間』と言います。

反対の言葉は『始業』で、これは読んで字のごとく『その日の仕事を開始すること』を表す言葉です。

実は学生でもこの言葉を聞いたことのある方は多いと思います。

『終業式』です。

これは学期や学年で授業を終えた時に開かれる式典のことで、だれもが経験したことがあるはずの学校行事ではないでしょうか。

「就業」と「終業」の違い

「就業」と「終業」の違い

この二つは『働くこと』なのか『仕事を終えること』なのかという違いで分けることが出来ます。

同音異義語で『就』の言葉のイメージをつかむのに苦労するかもしれませんが、一度『付き従ったり、職につくこと』という意味を理解できれば頭にスッと入ってくる言葉ではないでしょうか。

「就業」の例文

「就業」の例文

・『就業規則の改定が入り、すべての社員に説明会が開かれた。』

・『我が国の法律は15歳未満の就業を禁止している。』

・『就業時間中は関係のない私語を慎み、業務に集中をする様にして下さい。』

『終業』の例文

『終業』の例文

・『今年から終業時間を変更し、午後5時30分とします。』

・『この会社での夜勤の方の終業時刻の考え方は少し昼勤とは違う。』

・『終業したら速やかにオフィスを退室する様にしてワークライフバランスを保ちましょう。』

まとめ

まとめ

如何でしたでしょうか。

『終業』という言葉は『終わる』という言葉のイメージは湧きやすく、比較的分かりやすいのに対して『就業』は少し想像しにくい言葉ですが、漢字の意味を改めて考えてみるとグッと身近な言葉になりませんでしたでしょうか。

なかなか覚えにくい同音異義語は漢字以外にも英語で覚えるという方法もあります。

例えば『就業』であれば『Start working』、『終業』であれば『Closing time』です。

少しでも頭に印象を残せる様な工夫を是非してみて下さい。