「凡庸」と「汎用」の違いとは?意味を詳しく解釈

「凡庸」と「汎用」の違い言葉・カタカナ語・言語

「凡庸(ぼんよう)」「汎用(はんよう)」は似た読み方を持つ言葉ですが意味は大きく異なります。

「凡庸」という表現は「凡庸な人物はつまらない」といった文章で使い、「汎用」という表現は「汎用のレインウェアです」といった文章で使われますが、「凡庸」「汎用」の意味の違いはどこにあるのでしょうか?

「凡庸」の意味や使い方

「凡庸」の意味や使い方

「凡庸(ぼんよう)」という表現は、「特別に優れた点がなくて平凡で普通なこと」「取り立てて長所がない平凡な人・普通であるさま」を意味しています。

「凡庸」の漢字である「凡」「およそ・並・普通」を意味していて、「庸」「平凡・人並み・人を雇う」ということを意味しています。

「凡庸」の使い方は「彼は凡庸ですが心優しい人です」のように、「特に優れた部分がなくて平凡で普通なこと、平凡な人」を指し示して使うという使い方になります。

「汎用」の意味や使い方

「汎用」の意味や使い方

「汎用(はんよう)」という表現は、「一つのものを広く色々な方面や分野に用いること」を意味しています。

「汎用」というのは、「ある道具・物事が一つの方面(分野)だけではなくて、色々な分野(方面)に使用できること」を意味している表現なのです。

「汎用」の使い方は「この傘は汎用性があるので日傘でも使えます」のように、「あるもの・道具を広く色々な方面や分野に用いる場合」に使うという使い方になります。

「凡庸」と「汎用」の違い

「凡庸」と「汎用」の違い

「凡庸」という表現は、「取り立てて優れた所がない平凡(普通)であるさまやそういった平凡な人物」のことを意味しています。

それに対して、「汎用」という表現は「ある物事・道具が一つの方面だけではなく、色々な方面で用いることができること」を意味しているという違いがあります。

このように「凡庸(ぼんよう)」「汎用(はんよう)」は読み方の音こそ似ていますが、それぞれの意味は全く違うものになっているのです。

「凡庸」を使った例文と意味を解釈

「凡庸」を使った例文と意味を解釈

「凡庸」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「私の父は凡庸な会社員でしたが、誠実に人生を生きた人でした」

この「凡庸」を使った例文は、「凡庸」という表現を、「私の父は特に優れた所のない平凡な会社員でしたが」という意味を持つ文章で使っています。

「汎用」を使った例文と意味を解釈

「汎用」を使った例文と意味を解釈

「汎用」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「万能ナイフは色々な場面で汎用することができて便利なので、キャンプや登山の時には携帯していった方が良いでしょう」 この「汎用」を使った例文は、「汎用」という表現を、「万能ナイフは、一つの用途だけではなく色々な場面で使用することができて便利なので」という意味で使っています。

まとめ

まとめ

「凡庸」「汎用」の意味の違いについて説明してきましたが、「凡庸」の表現は「特に優れた部分がなくて平凡・普通であるさまやその人」に意味の重点があります。

それに対して、「汎用」の表現は「ある物事・道具が色々な方面に使用(応用)できること」に意味の重点があります。

「凡庸」「汎用」の意味の違いを正しく理解して、文章の内容や状況に応じて適切に使い分けるようにしましょう。