この記事では、「遂げる」と「達する」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遂げる」とは?
「遂げる」は「とげる」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「やるべきことを最後までやり終える」という意味で、仕事や役割など、責任を持って引き受けたことを最後まで終わらせることです。
2つ目は「目的を果たす」という意味で、やろうと思って計画したことを最後まで成し終えることです。
3つ目は「最終的にある結果に行きつく」という意味で、変化をしながら最後にその様な結果に至ることです。
上記に共通するのは「最後まで行きつく」という意味です。
「遂げる」の使い方
「遂げる」は「やるべきことを最後までやり終える」「目的を果たす」「最終的にある結果に行きつく」という意味で使われます。
動詞として「遂げる・遂げた」と使われたり、副詞として「最後まで遂げて倒れる」などと使われます。
基本的に、やるべきことを最後までしっかり終わらせることや、最終的にある結果に至ることに使われる言葉です。
「達する」とは?
「達する」は「たっする」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「目的として設定した場所に至る」という意味で、行こうとしていた場所へ行きつくことです。
2つ目は「ある情報が相手まで伝わる」という意味で、噂や連絡などが遠くの相手まで届くことです。
3つ目は「一定の数値に届く」という意味で、最初から設定していた数値に至ることです。
4つ目は「ある度合いや状態になる」という意味で、ある基準や水準に届くことです。
5つ目は「ものごとを好ましい状態で果たすこと」という意味で、最初に理想とした良い状態で終えることです。
上記に共通するのは「ある地点に至る」という意味です。
「達する」の使い方
「達する」は「目的として設定した場所に至る」「ある情報が相手まで伝わる」「一定の数値に届く」「ある度合いや状態になる」「ものごとを好ましい状態で果たすこと」という意味で使われます。
動詞として「達する・達した」と使われたり、副詞として「合格ラインに達して安心する」などと使われます。
基本的に、目標とする場所に至ることや、ある一定の基準や水準に届くことに使われる言葉です。
「遂げる」と「達する」の違い
「遂げる」は「やるべきことを最後までしっかり終わらせること」「最終的にある結果に至ること」という意味です。
「達する」は「目標とする場所に至ること」「ある一定の基準や水準に届くこと」という意味です。
「遂げる」の例文
・『彼はパイロットになりたいという志を遂げた』
・『彼女はフランスに行きたいという思いを遂げた』
・『強欲な独裁者が非業の死を遂げる』
・『あの企業は短期間で急成長を遂げた』
「達する」の例文
・『3日がかりで山頂に達する』
・『上階の騒音が我慢の限界に達する』
・『悪い噂が故郷の両親の耳に達する』
・『今月の売上金額がもうすぐ目標額に達する』
まとめ
今回は「遂げる」と「達する」について紹介しました。
「遂げる」は「最後までやり終える」、「達する」は「目標に至る」と覚えておきましょう。