この記事では、「長所」【ちょうしょ】と「強み」【つよみ】の違いや意味、使い方、例文を分かりやすく説明していきます。
「長所」とは?
自分の良い面を「長所」【ちょうしょ】と言い、人に自慢できるところを指す言葉です。
性格が温厚で滅多に怒らないとか、すぐに人と打ち解ける、合理的に物事が見られるなどその人にしかない素晴らしいところを取り上げて伝えることで、どのような人物であるか印象づけます。
そのため、ビジネスシーンでは初めて会う面接官に対してうまく自分の良さを伝えて選ばれるよう面接のとき「長所」をうまくアピールして選ばれる人になるようにします。
「強み」とは?
相手に対して、利点となる自分の良さを「強み」【つよみ】と言います。
職場では他の社員の原動力となったり、サポートできるところが「長所」であり、主に仕事の面で発揮する良いところを指す言葉です。
例えば、IT企業では自分が持つパソコンの知識やスキルを活かすことでより質の高い仕事して貢献する、銀行では高い計算能力で確実に仕事を終わらせるなど会社側にも得になるスキルをアピールして、自分を採用すればいかに利点が得られるか面接で伝えます。
「長所」と「強み」の違い
「長所」と「強み」の違いを、分かりやすく解説します。
自慢できる良いところが「長所」であり、性格や行動、考え方など人に伝えたとき素晴らしいと思われるところを指し、優れているところで直接人へ利点をもたらすことはありません。
一方の「強み」とは、相手に対してメリットをもたらすことであり、職場では優れた原動力となり、仕事に貢献するものです。
「長所」の例文
・『責任感が強いので、与えられた仕事を最後までしっかりやり遂げられるのが私の長所だ』
責任感がある人は、仕事の面においても途中で仕事を投げ出さずきちんと与えられたことはやるところが「長所」です。
ときに、この強い責任感は上司の信頼を得ることにもなり、結果、自分にとっても利点をもたらすものになるのです。
・『人よりも忍耐強いので、過酷な職場でも前向きに仕事ができるのが長所になる』
忍耐が強いので、仕事が忙しく、残業が多い職場であっても根を上げず最後まで仕事を終わらせるところがその人の優れた「長所」となるのです。
「強み」の例文
・『英語が話せるので、外国人ともうまく交流できるのが私の強みだ』
留学経験を活かして、本場の英語力を身に付けている人は外国人と肩を並べて会話ができるので、外資系企業の社員とうまく仕事の話をすすめられるのが「強み」となります。
・『体力があるので、現場仕事に貢献できるのが強みになる』
かなり体力があるので、力仕事もなんなくこなせるため仕事でも人一倍貢献できると伝えて、自分の良さをうまくアピールできるわけです。
まとめ
どちらも人へ伝えればいい印象を持ってもらえる自分をうまくアピールできるものですが、「長所」は主に自分の性格や持っている能力などを指し、優れた部分を表します。
「強み」は自分だけではなく、周囲にいる人や職場に貢献するものであり、企業としては欲しい人材となると覚えておくといいでしょう。