「未利用魚」と「低利用」の違いとは?分かりやすく解釈

「未利用魚」と「低利用」の違い二語の違い

この記事では、「未利用魚」「低利用」の違いを分かりやすく説明していきます。

「未利用魚」とは?

「未利用魚」は、マイナーな魚たちのことで利用価値があまりなく、市場に流通させようと努力しても売れない魚で利益にならないが故、未利用な魚のことです。

よって、「未利用魚」は、漁師さんたちの間で使用する売れない商品価値がない魚のことを指します。

なお、「未利用魚」は、実はものすごくおいしい魚ですが下処理が面倒だったり独があるが故調理が難しすぎるという理由の魚も「未利用魚」になります。

「低利用」とは?

「低利用」は、一応利用価値があるとされるもののことで魚のほかに様々なもので一応利用価値がある者を意味します。

ただ、「低利用」は、無価値になることも考えられるが故、一応価値がある状態と無価値になるかもしれないという状態のぎりぎりのラインにあります。

「未利用魚」と「低利用」の違い

両者の違いは、漁師さんが口にする魚自体に価値がないことを指すか、一応何らかの利用価値がある者であるかどうかです。

「低利用」は、魚のことのほかに様々なもので利用価値があれば成立する言葉で、「未利用魚」については、魚限定で、利用価値がないという意味です。

「未利用魚」の例文

・『サメやエイは、未利用魚で地域限定の食材である』
この例は、漁師さんが偶然網ですくったサメやエイは実は地域によっては食用であるがあまり利益にならないが故、利用価値がない魚であるとした例になります。

なお、サメは実は食用が可能なんですが、ものすごく調理が面倒でアンモニアを抜く作業を必要とし、英においては独のとげの処理の必要性など面倒が多いが故、漁師さんはもちろん料理人の観点から見ても利用価値がない魚です。

「低利用」の例文

・『オコゼという魚は低利用でもあれば、高級魚でもある』
この例は、オコゼという魚は地域によっては、それほど食用に向いていない魚で人気がないけど、実は、高級魚でもあるという例になります。

なので、地域によっては、オコゼがかかれば高級魚として売りに出し漁師さんは利益を得ることが可能です。

まとめ

「未利用魚」は漁師さんから見ても、食材となった魚をさばく料理人さんから見ても利用価値がない魚だと考えるとよいです。

なのでフグは毒があっても高級魚なので利用価値があり、おいしいので「未利用魚」にはなりません。

一方で「低利用」については、利用価値があまりないものを指すので魚であろうと何であろうと利用価値があまりないものであれば成立します。

「低利用」な魚になりますと、一応オコゼとかウツボなどが「低利用」で地域限定で食用で食べられる魚でありますが、「未利用魚」となると絶対に食べない魚だという感じで認識するとよいでしょう。

ではなぜ、絶対に食べないかですが、これは毒があり、毒のある部位が多すぎて食べる部位が無いが故です。

フグの場合、昔の人が毒がある部位を解明してくれたおかげで食用で食べられるのですが、イッテンダイという魚であれば筋肉と内臓にまで毒があり食べる部位がありません。

よって、イッテンダイは「未利用魚」になります。