この記事では、「余談ですが」と「蛇足ですが」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「余談ですが」とは?
「余談ですが」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「余談ですが」は、「よだんですが」と読みます。
「余談ですが」は、「用件以外の話ですが。
本筋を離れた話ですが」という意味があります。
例えば、取引先に書類を渡すという用件で、取引先相手に会いに行く場合があります。
書類を渡した後で、用件とはまるで関係のない話をする場合は、「余談ですが、ここに来る途中で、交通事故の現場を見ました」などという文章を作ることができます。
例えば、映画を観たときに、俳優の芝居について熱く議論をすることがあるかもしれません。
しかし、話の途中で、芝居論とはまるで違う話をする場合があります。
このような場面では「余談ですが、あの俳優は、私の取引先の社員と遠い親戚です」などという文章にできます。
「蛇足ですが」とは?
「蛇足ですが」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「蛇足ですが」は「だそくですが」と読みます。
「蛇足ですが」は、「付け加える必要のないものですが」という意味があります。
「蛇足」は、「付け加える必要のないもの。
無用の長物」という意味があります。
古代中国の楚の国で、ヘビの絵をはやく描く競争をしたとき、最初に書き上げたものが、足まで書いたために負けてしまったという故事が由来となっています。
このように、付け加える必要のない話、無駄な話を付け加える場合、「蛇足ですが」と断ることがあります。
例えば、会社の同僚と一緒に、エビフライを食べているとき、エビのおいしさについて、話が盛り上がるかもしれません。
この時に、エビの尾は、昆虫の羽根と同じ成分でできているという、言わなくてもいい蘊蓄を言う場合、「蛇足ですが、エビの尾は昆虫の羽根とほとんど同じものらしいです」などという文章にできます。
「余談ですが」と「蛇足ですが」の違い
「余談ですが」と「蛇足ですが」の違いを、分かりやすく解説します。
「余談ですが」は、「用件以外の話ですが。
本筋を離れた話ですが」という意味があります。
一方で「蛇足ですが」は、「付け加える必要のないものですが」という意味があります。
どちらも、特に必要の話をする場合に、付け加える言葉という共通点があります。
ただし、「余談ですが」は、用件以外の話を意味し、「蛇足ですが」は、無駄な話をすることを意味するというニュアンスの違いがあります。
明らかに用件から外れている話がしたいときは、「余談ですが」と断りを入れて、必要ない話を加える場合は「蛇足ですが」と断りを入れるようにしましょう。
まとめ
「余談ですが」と「蛇足ですが」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、似た意味がありますが、ニュアンスに違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。