この記事では、「いつもより」と「いつもと違う」の違いを分かりやすく説明していきます。
「いつもより」とは?
普段と比べて一段と、いっそうという意味です。
これだけでは、普段に比べて何がいっそうとなのかわからないので、この語の後などに何についてなのかの言葉をつけ加えます。
食事のことで説明をします。
息子は中学生です。
成長期の食べ盛りで、しかもスポーツを行っているのでいつもお腹を空かせており、非常によく食べます。
普段からよく食べており、お茶碗3杯ほどはご飯を食べてしまい、おかずもよく食べます。
この息子が、今日はご飯を5杯も食べました。
普段の3杯に比べて2杯分多いです。
このことを「いつもよりよく食べる」といいます。
今度はコーヒーに入れる砂糖の量で説明をします。
普段は砂糖をスプーン1杯しか入れないのですが、今日は甘いものが欲しかったのでスプーン3杯入れました。
普段に比べて2杯分多いです。
これは「いつよもり砂糖を多く入れる」といいます。
「いつもより」の使い方
普段に比べていっそうという意味で使用をします。
物事の程度が普段と比べて大きかったり、小さかったりすることをいいます。
「いつもと違う」とは?
普段とは異なるという意味です。
夫の様子で説明をします。
普段の夫は、帰宅をするとただいまと笑顔で挨拶をしてくれます。
笑顔で挨拶する様子を見ると妻はほっとします。
しかし、今日はなんだか元気がなさそうです。
ただいまとは言いましたが笑顔がなく、どことなく表情が暗いです。
これは普段とは様子が異なります。
このことを「夫の様子がいつもと違う」といいます。
今度はレトルトカレーのことで説明をします。
普段は甘口を購入しています。
辛いものが苦手なので甘口がよいのです。
しかし、たまには大人の味を食べてみようと思い、中辛を購入しました。
普段とは違うものを購入しています。
これは「いつもと違う味」といいます。
「いつもと違う」の使い方
普段とは異なるという意味で使用をします。
態度、様子、味、物の位置など、さまざまな事柄に使用できます。
「いつもより」と「いつもと違う」の違い
普段と比べてという意味を持つ点が似ていますが、同じことではありません。
「いつよもり」は普段と比べていっそうという意味です。
いっそう多い、いっそう激しいなどをいいます。
「いつもと違う」は普段と比べて異なるという意味です。
いつもと味が異なる、いつもと雰囲気が異なるといったことです。
「いつもより」の例文
・『いつもより寒く感じる』
・『いつもより静かだ』
・『いつもより機嫌がよさそう』
・『いつもよりよく眠れた』
「いつもと違う」の例文
・『水の味がいつもと違う』
・『たまにはいつもと違うものを選ぶ』
・『いつもと違うものでは嫌』
・『いつもと違う髪型』
まとめ
普段と比べてという意味がある2つの言葉ですが、一方はいっそうという意味、もう一方は違うという意味を持っています。