「妥協」と「諦める」の言葉は似ていますが、それぞれの意味や使い方、違いを詳しく説明していきます。
それでは一緒に見ていきましょう。
「妥協」と「諦める」各々の解釈
「妥協」と「諦める」のそれぞれの意味や使い方の解釈をします。
「妥協」の意味や使い方
「妥協」とは、対立していた者の一方が他方に、もしくは双方が譲ることで意見や話し合いをまとめることを言います。
「妥協」という言葉は名詞となりますので会話、文章の中で使う時は動詞と合わせることが多く、基本的には「妥協する」「妥協しない」という風になります。
相手に合わせて折れる時は「これ以上争っても仕方ないので渋々妥協する」などと言います。
また双方が譲り合う場合は「適当なところで妥協することにした」などと使います。
「諦める」の意味や使い方
「諦める」とは望んでいたことの実現が不可能であると認めて望むことを捨てること、止めることを言います。
つまり望んでいたことそのものを断念する、思い切ることとなります。
「あの学校への進学は諦める」「彼との結婚はきっぱり諦める」「彼女に期待することはもう諦める」などと使いますが、どれも実現することを捨てている、思い切っていることがわかるかと思います。
未来に対して希望を持たないことを「諦める」と言います。
ですから、逆に叶う可能性が低いことでも思いを捨てることができないのであれば、それは「諦めない」と言うことができます。
「妥協」と「諦める」の違い
「妥協」と「諦める」という言葉は、どちらも自分の持っている望みを断念するという点では同じです。
ですが「妥協」は完全に望んでいることの実現を断念するわけではなく、多少譲るなどして形を変えて実現させることを言います。
一方で「諦める」は完全な断念であり、望みを捨てることです。
「妥協」と「諦める」各々を使った例文と意味を解釈
「妥協」と「諦める」を使ったそれぞれの例文とその意味を解釈していきます。
「妥協」を使った例文と意味を解釈
「本当はもっと広い部屋が良かったが、家賃の問題もあり、妥協して一部屋少ない物件で決めた」
広い部屋に住みたいという希望に対し家賃が高くなるという問題があるので、希望よりも狭い部屋にすることにしたということを「妥協」と言います。
何かを譲ることで話をまとめるという意味合いがあります。
「諦める」を使った例文と意味を解釈
「体調が悪いので、海外旅行に行くのは諦める」
「諦める」とは望んでいたことの実現が不可能と認めて、望みを捨てることを言います。
例文の場合は、体調が悪いことで旅行に行くことが不可能であると認めて、行くことを断念することを言い表しているのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「妥協」と「諦める」それぞれの言葉の意味、使い方、違いなどをお伝えしました。
言葉の意味を正しく理解して使い分けていくようにしましょう。