どちらも同じ意味のように思える「自分中心」と「自己中心」。
この記事では、「自分中心」と「自己中心」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自分中心」とは?
「自分中心」の「自分」とは、自分自身のこと。
つまり、おのれ、私、僕、俺、と言われる存在です。
そのような、自分が中心となる「自分中心」は、自分のことをとても大切にしている人を指します。
周りの意見や環境、言動などに振り回されることなく、自分自身をしっかりと持っている人、自分を守り抜く強い意志を持っている人が「自分中心」です。
それだけではなく、「自分中心」の人は、他人を責めることも無視するようなこともありません。
他人のことよりも自分のことの方に注意が向いているため、いわば、他人など眼中にない状態です。
その結果、他人を責めることも無視することもなく過ごすことができるのです。
「自分中心」の人が最優先するものは自分自身なのです。
「自己中心」とは?
「自己中心」の「自己」とは、おのれや自分、自身、と言われる存在を意味します。
ただし、自分などとは異なり、表面的な見方ではなく内面的な意味で用いられる言葉となります。
そんな、自己が中心となる「自己中心」は、己自身が中心的な存在であるという考え方を意味します。
他をかえりみることなどなく、自分の都合や立場だけを考え行動する行為が「自己中心」です。
それは、まるで、自分が世界の中心にいるような考え方で、自分勝手で自分本意。
とにかく、自分が一番偉い、自分が一番すごい、といった考えがあり、周りから見れば、わがままな性格そのものです。
会社やクラスなどといった団体のなかに、一人でも「自己中心」の人がいれば、周りの人はとにかく、振り回されてしまいます。
他人の気持ちなど一切考えず、自分の思い通りに行動する、話の中心は常に自分自身、プライドが高い、他人に対し文句ばかり言う、我慢できない、協調性がない、などといった特徴が「自己中心」にはあります。
「自分中心」と「自己中心」の違い
「自分中心」と「自己中心」とでは、他人に与える影響に大きな違いがあります。
「自分中心」の人は、あくまでも、自分のことを大切にしているだけで、他人に迷惑をかけるようなことはありません。
「自分中心」の人の回りで仕事をしているからと言って、その人が「自分中心」の人に振り回されることもなく、責められることもありません。
自分を大切にすることと同様、他人の気持ちなども尊重する傾向があります。
それに対し、「自己中心」は違います。
自分勝手でわがままとなる「自己中心」は、他人の人からすれば、迷惑な存在そのものです。
まとめ
以上が「自分中心」と「自己中心」の違いです。
同じ、おのれ、私といった意味を持つ「自分」と「自己」を用いた言葉ですが、「自分中心」と「自己中心」になると、それぞれの言葉が持つ意味は異なります。
そのため、確かな使い分けが必要です。