この記事では、「近郊」と「郊外」の違いを分かりやすく説明していきます。
「近郊」とは?
人口が集中しており、経済や文化の中心となっている土地のまわりにある地域のことです。
人口が集中しており、経済や文化の中心となっている土地として、日本には東京都という場所があります。
東京都の人口は、2021年の時点で推計13957977人です。
総人口の約11%が東京都に集中しているといわれています。
また、経済や文化の中心地ともなっています。
こういった場所の周辺の地域が「近郊」です。
何km範囲という定義はありませんが、隣接する地域やそこよりももう少し広い範囲を指しています。
東京から北海道まではさすがに遠すぎるので、このような離れた場所のことはいいません。
「近郊」の使い方
人口が集中していて、経済や文化の中心となっている土地のまわりの地域を指して使用します。
人口が集中していたり、経済などの中心となっている土地を指しているのではありません。
「郊外」とは?
人口が集中していて、経済や文化の中心となっている地域に隣り合うような地域のことです。
このような場所にある、自然がやや残っているような場所をいいます。
人口が集中している場所は交通網が発達をしています。
利用者が多いので、それだけ交通網が発達するのです。
「郊外」も交通網が発達をしています。
そのため、人口が集中していて、経済などの中心となっている場所への移動が便利です。
それでいながら、自然がやや残っているので、環境が整っているといえるでしょう。
自然環境が残っているため、子育てしやすい土地だといわれています。
子育てのことを考えて、こういった場所に住む人もいるようです。
「郊外」の使い方
人口が集まっていて、経済などの中心となっている地域の隣にある地域のことを指して使用します。
そういった場所にある、やや自然が残っているような場所をいいます。
開発が進んでいるようなところを指しては、あまり使いません。
「近郊」と「郊外」の違い
どちらの言葉も、人口が集中していて、経済などの中心になっている地域の周りの地域を指しています。
後者の言葉は隣接するような場所にあり、やや自然が多い地域を指します。
前者の言葉は、それよりも広い範囲をいいます。
どちらの言葉も都市から何kmという明確な定義はありません。
「近郊」の例文
・『東京近郊で別荘があればいいな』
・『都市の近郊で安く手に入れられる土地を探している』
・『パリ近郊への移住を考える』
・『都市近郊に一軒家を購入してペットを飼う』
「郊外」の例文
・『郊外に引越しをする』
・『郊外に大型ショッピングモールが完成した』
・『週末になると郊外の大型店舗に買い物に行く』
・『郊外に大きな家を建てる』
まとめ
どちらの言葉も同じような地域を指しているのですが、「近郊」の方が「郊外」よりも広い範囲を指しています。