この記事では、「昔気質」と「頑固」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た雰囲気を持つ「昔気質」と「頑固」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「昔気質」とは?
「昔気質」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「昔気質」は、「むかしかたぎ」と読みます。
「昔気質」は、「古くから伝わるものを頑固に守り通そうとする気風であること。
その様子」という意味があります。
例えば、自分の父親が、昭和の時代そのままの仕事の仕方や生活をしている場合は、「令和になってもアップデートされない、昔気質な父親」などという文章を作ることができます。
また、江戸時代から伝わるような、伝統的な服装、道具、仕事の仕方などに強いこだわりを持ち、変えようとしない職人がいる場合は、「昔気質な職人」などと表現することができます。
さらに、古くから伝わるものを大切にするのはいいが、新しいものにも目を向けた方がいいと、諭す場合は、「昔気質なのもいいが、新しいいいものを取り入れないといけない」などという文章にできます。
「頑固」とは?
「頑固」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「頑固」は「がんこ」と読みます。
「頑固」は、「かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、仕事の依頼主や、自分よりも立場が上の人から「こうしてほしい」という注文をされても、なかなかそうせず、自分の態度を貫き通そうとする職人のことを、「頑固な職人」などと表現することができます。
また、自分の考えを曲げず、子供たちがどれだけ説得しても、首を縦に振らないような父親は、「頑固おやじ」などと呼ばれることがあります。
また「頑固」には「とりついて容易に離れようとしないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、洋服についたシミが、なかなか落ちない場合は、「服についた頑固な汚れ」などという文章にできます。
「昔気質」と「頑固」の違い
「昔気質」と「頑固」の違いを、分かりやすく解説します。
「昔気質」は、「古くから伝わるものを頑固に守り通そうとする気風であること。
その様子」という意味があります。
一方で「頑固」は、「かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。
その様子」という意味があります。
このように「昔気質」と「頑固」の、どちらの言葉にも「頑固であること」という共通点があります。
ただし「昔気質」には「古くから伝わるものを守り通そうとする」という意味が含まれています。
そのため、伝統や歴史を大切にする傾向があります。
「頑固」には、このような要素が含まれていないという違いがあります。
まとめ
「昔気質」と「頑固」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。