この記事では、「噺」と「話」の違いを分かりやすく説明していきます。
「噺」とは?
「噺」は、小噺という言葉からわかるように説明しますと、日常の会話やたわいもないお話ではなく、物語性があり、相手を喜ばせるものを「噺」と呼びます。
なので、落語家の方は別名「噺家」といわれており、これは他人を物語性があるお話で楽しませるという意味があるのです。
「話」とは?
「話」は、人間が言葉を発して第3者と会話を通じてコミュニケーションをとるか、第3者に会話を聞いてもらうことです。
「話」は、言い方が悪いかもしれないのですが、別に会話を聞いてもらうことのほか、理解して相槌を打ってもらうことも必要ではありません。
なので、とりあえず、人間が集まり、会話が始まれば、「話」になり、会話内容は別に人を楽しませるという必要性はなく、怒らせるようなことでも「話」になります。
「噺」と「話」の違い
両者の違いは、会話で相手を楽しませようとする意気込みがあるか否かです。
会話により周囲を楽しませる行為が「噺」で別に楽しませないどころか怒らせてもよいと解釈するのが「話」になります。
「噺」の例文
・『噺家さんは、ためになるお話も実は行う』
この例は、「噺家」という会話によって周囲を楽しませる方々は実は知識になるようなお話も実は行うというものです。
たとえば、浪曲という物語性がある「噺」は、歴史を知ることができる会話内容でこれはためになり知識になります。
なので、「噺家」さんは、人を笑わせる以外にも昔の歴史の知識などを提供するお仕事でもあるのです。
「話」の例文
・『部長の話はイライラするだけの無駄話だ』
この例は、部長がする会話というものは、ためになるどころかイライラするだけで役に立たず無駄な会話でしかないというものです。
「話」は別に役に立たずとも成立し、一方的であっても成立します。
なので、このケースの場合、一方的で部長が会話しているにすぎず、ストレスでしかないという例になります。
まとめ
「噺」については、この言葉で示す会話というのは、人を楽しませることのほか、ためになるなぁという部分がないといけません。
なので、「噺家」さんという方は、絶対にお客を飽きさせることなく、楽しませることを得意としていて、かつ知識も与えてくれるすごい職業になります。
一方で、「話」は、別に相手を楽しませる必要性はなく、むしろ怒らせてもよいが故「話家」さんという言葉は、むしろためになる知識を与えるどころか相手を不快にして怒らせるプロの方だと考えてもよいです。
無論、そうした方を「話家」と呼ぶかは未知数ですが、「話」は相手を不快にさせたり、怒らせて良いと考えた場合、「噺」と比較すれば容易であると言い切れます。
なぜなら、嫌がることを会話で示せば大抵の人はうんざりしますので喜ばせることよりも怒らせたり、不快にさせたりするほうが楽であるということです。