この記事では、「販管費」と「人件費」の違いを分かりやすく説明していきます。
「販管費」とは?
「販管費」は、会社側が製品を作り出して販売するに際して発生する販売と管理費用を管理した物のことです。
管理すべく対象については、「人件費」に広告宣伝費に管理費用が挙げられます。
なお、「販管費」は製造費用は含まれておらず、材料費のほか一つ当たりの製品を作り出す総コストも含まれません。
あくまで、販売と商品の販売に際してかかる管理費用のみを管理したものが「販管費」です。
「人件費」とは?
「人件費」は、企業で働く人間に支払う労働費のことです。
つまりお給料のことで普段からもらえるお給料のほかにボーナスというものもこの「人件費」に値する部分です。
よって、「人件費」の記載がない作業が記載してある場合、お給料を払わずに労働を強いていると言えます。
この部分が結構問題になる部分で、本来、お給料をもらえる仕事をしているのにもかかわらず、もらえないというのは、「人件費」が必要な作業ではないと企業が認識しており、労働ではないということで片付けているが故です。
「販管費」と「人件費」の違い
両者の違いは、「人件費」は単なる労働者のコストだという点で、「販管費」は、自社の製品を販売するために労働力がいると考え、その中に「人件費」があると考えます。
なので、「人件費」だけが労働コストを意味して、「販管費」は、販売と販売するものにかかる管理費用を表します。
「販管費」の例文
・『販管費を見ると販売にかかる費用が跳ね上がりすぎている』
この例は、一つの商品を売るための費用が掛かりすぎだという例で、広告費のほか、運送費用の無料化などが足を引っ張っているという例です。
要は、宣伝のし過ぎな割に売り上げにつながっておらず運送費用も無料なので赤字であるということです。
「人件費」の例文
・『人件費を削減する』
この例は、意味深な言葉で従業員に支払うお給料を減らすとも取れるし、働く従業員自体を減らすという意味にも取れる言葉です。
なので、どちらの意味であるにしろ、会社で働く人物はよい気持ちではないでしょう。
まとめ
「販管費」については、宣伝費用や運送コストのほか「人件費」が含まれており、要は商品一つを売るに関してどこまで費用が掛かるかです。
よって、無駄をなくせば利益が出て無駄を産めば不利益になります。
一方、「人件費」はもっと単純で労働者のコストです。
つまり、会社で働く人に支払うお給料のことでこの部分を下げると労働者は低賃金で労働を会社で担うというものになり離職者が生まれてしまう要因になります。
かといって、人件費を挙げれば、会社側の損失となるのも事実で「人件費」を維持しつつ商品を販売するとなると、宣伝費を抑えるか、はたまた製造費用を抑えるか、材料費を抑えるかという問題が生じ始めますので物品を販売している企業というのはバランス取りが重要です。