この記事では、「案件」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「案件」という言葉の意味
「考え」や「計画」などを表す「案」という語と、「例の」や「事がら」などを表す「件」という語を組み合わせた「案件(あんけん)」という言葉は、日常会話ではあまり耳にしませんが、ビジネスシーンや法律関連の場面などでは重宝されている言葉で、今現在取り組んでいる事柄や問題そのものなどを表現する文言として用いられています。
「案件」という言葉の1つ目の意味は、「問題や課題となっている事柄」です。
2つ目は「審議すべき事柄」や「訴訟事件」などを表す意味合いで使用されています。
「案件」の類語や言い換え
「案件」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『課題』
「解決するべき問題」や「対処が必要な事柄」などを表す文言で、目標としている状態と現状との差を埋めるために起こす具体的なアクションを指して用いられる表現です。
・『事案(じあん)』
「問題となっている事柄」や「問題視すべき事象」などを示す言葉で、主に何らかの対策を講じなくてはならない法的な問題などを指して用いられる文言です。
・『関心事(かんしんじ)』
特に強い興味を引かれている事柄や事象を対象に使われる文言で、「気になっている事柄」や「興味をもっている物事」などを表しますが、「かんしんごと」という読み仮名は誤用になりますので注意が必要です。
・『要所(ようしょ)』
文字どおり「重要な地点や場所」などを表す言葉で、同じ語を繰り返す「要所要所(ようしょようしょ)」は、「それぞれが持つ重要な所」や「一つ一つの重要な箇所」などを意味する文言になります。
「案件」の類義語
「案件」の類義語は以下の通りになります。
・『シナリオ』
映画や演劇などの「脚本(きゃくほん)」や「台本」などを意味する英単語「scenario」から派生した言葉で、転じて「ある事業や企業全体においての戦略やより利益を生み出すことができる筋書き」などを指して使われる表現になります。
・『事例(じれい)』
引き合いに出すことができる実際にあった具体例を示す際に用いられる文言で、「実際に起こった具体的なできごと」や「個々の実例」などを表す文言です。
・『ケース』
「事件」や「症例」などを表す英単語「case」から派生し、日本語では「場合」や「事例」などの意を持つ言葉になります。
・『アジェンダ』
ビジネスシーンで多用されており、「議題(ぎだい)」や「予定表」などの意を持つ英単語「agenda」から派生した言葉で、「会議で論ずる事項」や「課題項目」などを指して用いられる文言です。
まとめ
今回は「案件」という言葉について紹介しました。
「案件」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。