「知恵」と「智慧」はほとんど同じ意味合いを連想してしまう混同しやすい同音異義語ですが、「知恵」と「智慧」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「知恵」と「智慧」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「知恵」とは?
「知恵」という表現は、「筋道を立てて物事を考えた上で、適切に処理(対処)していく知的能力」を意味しています。
「知恵」には、「俗世間(人間関係・ビジネスなど)を上手くわたっていくために効果的なアイデア・考え」といった意味合いもあります。
「知恵」の使い方は「知恵を働かせてピンチを逃れました」のように、「物事を論理的に考えて、効果的に処理する知性・能力」を指して使う使い方になります。
「智慧」とは?
「智慧」という仏教思想を前提とした表現は、「世界のありのままの姿である真理(真実)を悟るための人間の根本的な知性・認識力」を意味しています。
「智慧」には、「真理を悟って、人の苦しみ・悩みを乗り越える本質的な知の働き・能力」といった意味合いがあるのです。
仏教用語の「智慧」の「智」とは「世界・物事が相対的であることを知ること」、「慧」は「悟りを実現する精神の根本的な働き」の意味を持っています。
「知恵」と「智慧」の違い!
「知恵」と「智慧」の違いを、分かりやすく解説します。
「知恵」というのは、「道理に従って物事(問題)を考えて、適切に処理していく知的な能力」や「物事を上手く片付けるための効果的なアイデア・考え」のことを意味しています。
それに対して、「智慧」とは仏教思想を前提とした言葉であり、「世界の真理を悟ることによって、人間の苦悩・煩悩を乗り越える知的な能力」を意味しているという違いがあります。
「知恵」とは「俗世(現実社会)を上手く生きるための知的能力やアイデア」ですが、「智慧」という仏教用語の言葉は「世界の真理(真実)を悟って人の苦しみを無くすための根本的な知的能力」を意味しているという違いを指摘できます。
まとめ
「知恵」と「智慧」の意味の違いを詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「知恵」という言葉は、「筋道を立てて有効な方法を考え、物事を適切に(計画的に)処理していく知的な能力」を意味しています。
それに対して、「智慧」という仏教思想を前提とする言葉は「世界・人間の真理(真実)を把握して、苦悩を克服する悟りの知的能力」の意味を持っています。
「知恵」と「智慧」の意味の違いを調べたい時には、この記事の説明を読んでみてください。