この記事では、「やっと」という言葉の意味や類語などについて分かりやすく説明していきます。
「やっと」という言葉の意味
「やっと」という言葉は、漢字では「漸と」と表記し、この「漸」という語がもつ「水が染み込む」という意から、切った木材などに少しずつ水が染み込む様子を表すようになり、転じて「次第に」などという意味合いがで使われるようになりました。
そこから現在では、時間を要したり、様々な困難などを乗り越えてある事が実現することを表す「やっと」という言葉が定着しています。
「やっと」という言葉の1つ目の意味は、「待ち望んでいた」です。
2つ目は「なかなか実現しなかったもののようやく」などという意味合いで使われています。
「やっと」の類語や言い換え
「やっと」という言葉の類語や言い換えは以下の通りです。
・『ついに』
長い時間をかけたのちにある状態や状況などに達するさまを表し、「長いいきさつの末に」や後ろに打消しの語を伴って「最後まで」などという意味合いで用いられる文言になります。
・『とうとう』
いろいろな事が起きた挙句に最終的にそうなることを表す言葉で、「長い過程を経て」や「努力した末に」などを示す文言として用いられる表現です。
・『ようやく』
長い期間に渡って待ち望んでいた事柄や事象などが実現するさまを表し、「やっとのことで」や「かろうじて少しずつ」などを表す文言になります。
・『なんとか』
あれこれと工夫や努力などをするさまを示す言葉で、「十分とはいえないものの」や「どうにか」などを表す表現です。
「やっと」の類義語
「やっと」の類義語は以下の通りになります。
・『苦労の末(くろうのすえ)』
苦労してその状況までたどり着いた様子を表し、「あれこれと骨を折った末に」や「苦しい思いをした果てに」などを指して使われる文言になります。
・『いよいよ』
長い間待っていた事が成立したり実現する際に使われる言葉で、「ついに」や「ますます」などを表す文言として使われています。
・『ギリギリで』
あまり一般的には利用されていませんが漢字では「限り限り」と表記し、「限度いっぱいで」や「それ以上余地がない」などと言う意味合いで使われる文言になります。
・『間一髪(かんいっぱつ)』
事態が極めて差し迫っている状態を表す慣用句で、「ほんのわずかなところで」や「すんでの所で」などを表す言葉になります。
まとめ
今回は「やっと」という言葉について紹介しました。
「やっと」という言葉の本来の意味や類語などをよく理解して、日常的に使いこなせるようにしましょう。