人には色々な性格が見られますが、誰からでも親しまれるのは、「謙虚」な人でしょう。
その一方で「卑屈」なっている人も、世の中にはたくさんいます。
では、この「卑屈」と「謙虚」とは、どのような違いがあるのでしょうか?
今回、これら「卑屈」と「謙虚」の2つの言葉に焦点を当てて、その意味を解釈していくことにしましょう。
「卑屈」と「謙虚」各々の解釈
「ひくつ」という読み方をする「卑屈」と「けんきょ」という読み方になる「謙虚」のそれぞれの意味や使い方を見ていくことにします。
「卑屈」の意味や使い方
「卑屈」とは「自分を卑しめて服従・妥協しようとするといういくじのない態度」のことを意味する言葉です。
人生において苦しい家庭環境の中で育ってきた人で、このように「卑屈」になっている人が少なくありません。
「卑屈な笑い」というような使い方をしますが、このような振る舞いをする人も、心の奥底に辛く、服従する生き方が染みついているのかもしれません。
「謙虚」の意味や使い方
「謙虚」は「自分を偉いものと思わず、素直に他に学ぶ気持があること」という意味を持っている言葉で、「謙虚な人柄で誰からも信頼されている」という使い方がされています。
「卑屈」と「謙虚」の違い
では、これら「卑屈」と「謙虚」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「謙虚」という言葉には、「自分を下げる」という意味合いもあり、「卑屈」と似ている部分があります。
しかし、「謙虚」には、基本的に「自分の価値を自分でしっかりと認識している」と意味もあり、「自分を卑しめて服従する」という意味の「卑屈」とは、大きな解釈の違いがあります。
「卑屈」と「謙虚」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「卑屈」と「謙虚」を使った例文をそれぞれ見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「卑屈」を使った例文と意味を解釈
「卑屈な人は、素直に現実に起きていることを受け入れられない傾向がある」
「卑屈」な人は、何か失敗した経験をした時にその失敗そのものを冷静に素直に受け止めることができない傾向が強いです。
それは変なプライドが残っていることで、立ち直ろうと思っても、できないことが原因と考えられます。
そのことから、部屋に閉じこもり、他人との接触を断って、現実から逃避しようとすることもあります。
すごく自己嫌悪になってしまい、その「卑屈」さが強くなっていくのです。
「謙虚」を使った例文と意味を解釈
「謙虚な人は、自分が話をすることをせずに相手の話を聞くことに重きを置いているために、他人から信用されるのです」
「謙虚」な人は、自分の話を相手に聞いて欲しいと思うよりも、まず、人の話を先に聞いてあげようとする気持ちの方が強くなっています。
しかも、自然ば姿勢で人の話を注意深く聞くことができるので、相手に適切なアドバイスや意見をすることができて、人から頼られるようになります。
また、頭を下げることについても、こだわりがないために、好意を持たれやすいのです。
まとめ
「卑屈」と「謙虚」という言葉の意味や活用場面を紹介してきました。
私達の周りにも、これらの言葉がぴったり当てはまる人が結構いるのではないかと思います。
それらの人を接する機会があったなら、「卑屈」な人には「謙虚」さを持って、接することが大切でしょう。