同じような意味で使われる言葉として「訴求」と「アピール」があります。
2つの言葉にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「訴求」と「アピール」の違いを分かりやすく説明していきます。
「訴求」とは?
「訴求」とは、「訴えかけて求めること」を意味する言葉です。
他者に対して魅力や情報を発信して欲望を刺激しさらに求めさせることを意味します。
一般的にはマーケティング用語として使うことが多く「商品の魅力を消費者に対して強く訴えかけ購買意欲を刺激し欲しがらせること」という意味で使われています。
直接的な購買行動だけでなく他者に対して訴えかけさらに求める気持ちを引き起こすこと、例えば有権者に政策を訴えかけ投票したいと思わせたり魅力的な容姿で惹きつけたりといった行為も「訴求」の一種です。
「アピール」とは?
「アピール」とは、「魅力を伝え訴えかけること」を意味する言葉です。
関心を集めるため言葉や見た目、アイディアなどを外部へ発信するコミュニケーションの一種を指します。
不特定多数に対してだけでなく1対1で相手に「アピール」する場合もあります。
「訴求」と「アピール」の違い
「訴求」と「アピール」の違いを、分かりやすく解説します。
「訴求」と「アピール」はどちらも相手に訴えかけ感情を動かそうとする行為を表します。
とてもよく似た意味で「訴求」の英語表現が「アピール」と絶命することもできますが、2つの言葉の大きな違いは「結果の直接性」です。
「訴求」は他者に訴えかけることで商品を買わせたり投票に結びつけたりなど直接的な結果を求める行為に対して用いる言葉なのに対し「アピール」は知名度を高めたり注目を集めたりといった知ってもらうことそのものを目的にする場合に使われる、という違いがあります。
相手がこちらに関心を持ち行動につながった段階で初めて成功といえるのが「訴求」で、相手の心が動き関心を持たれた段階で成功なのが「アピール」です。
「訴求」の例文
・『強い訴求力を持つキャッチコピー』
・『視聴者に訴求する広告を作る』
「アピール」の例文
・『就職活動ではアピールが重要だ』
・『アピールしないと誰も見てくれない』
まとめ
「訴求」と「アピール」はほとんど同じ意味ですが求める結果によって使い分けられています。
マーケティング関係でよく登場する言葉なので覚えておきましょう。