この記事では、「事件」と「事故」の違いを分かりやすく説明していきます。
「事件」の意味や使い方
「事件」の意味と使い方について紹介します。
意味
「事件」は「じけん」と読み、意味は以下の2つです。
1つ目は「世間が注目する様な出来事」という意味で、社会的な問題になったり、ニュースで取り上げられたりするものごとのことです。
2つ目は「法律上で事柄のこと」という意味で、何かの問題を表すのではなく「そのこと」という意味で使われます。
使い方
「事件」は名詞であり、「事件が起きる・起きた」と動詞を伴って使います。
「事件だ」「事件です」というのは、口語として人に伝える時に使います。
「事件」は、誰かが何かの問題を起こしたことを言い、被害者が発生した場合を表します。
故意や過失を問わず違法行為などの犯罪性が疑われ、「事故」の可能性も含んでいます。
どの様な事件が起きたかで「殺人事件」「詐欺事件」「恐喝事件」など、内容を表す言葉との複合語として使われることが多くなります。
「事故」の意味や使い方
「事故」の意味と使い方について紹介します。
意味
「事故」は「じこ」と読み、意味は以下の3つです。
1つ目は「意図せず生じた悪い出来事」という意味で、人がケガをしたり交通が乱れたりなど、その周辺に大きな影響がでることもあります。
2つ目は「ものごとが正常に進まなくなる事態」という意味で、「放送事故」など、正常な進行を妨げる事態に使われます。
3つ目は「ものごとが発生した理由」という意味ですが、こちらはほとんど使われません。
使い方
「事故」は名詞であり、「事故が起きる・起きた」として使ったり、「事故を起こす」と自動詞を伴って使うこともあります。
「事故」は、故意ではなく何らかのトラブルや不具合が原因で起きてしまう過失のことです。
一般的に「交通事故」や「飛行機事故」など、人が巻き込まれて死傷者がでる出来事に使われます。
また、その出来事に犯罪性があるかどうかは警察がきちんと捜査しなければ分らないことも多く、最初のうちは「事件・事故」両方の可能性があるとされることも多いのです。
「事件」と「事故」の違い
「事件」は、「誰かにより故意に起こされた悪い出来事で、犯罪性のある事実」のことです。
「事故」は、「意図せず起きた悪い出来事で、犯罪性のない事実」のことです。
「事件」を使った例文と意味を解釈
「最近ひったくり事件が増えているので注意が必要だ」
最近、よく人がカバンや財布などをひったくられるという犯罪が増えているので、なるべく夜は暗い場所を避けたり、荷物をしっかりと持つ様に注意するべきであると言っています。
「事故」を使った例文と意味を解釈
「車の追突事故がおきて道路が一時閉鎖になった」
車が追突して負傷者が出たり、動かなくなった車が道をふさいだりして通れなくなり、一時的に道路を封鎖して事故の処理をしていたことを表しています。
まとめ
「事件」と「事故」は似ていますが、犯罪性があるかないかという違いがあります。
ニュースなどで流れている内容が「事件」なのか「事故」なのか考えてみましょう。