この記事では、「改めて」と「重ねて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改めて」とは?
改めては「あらためて」と読みます。
「改」は新しくするという意味があり、古い慣習を新しく整えていく時に使われています。
また「もう一度」という意味もあるので、別の機会に何かをおこなうことを意味しています。
このほか「正式に」というニュアンスもあるので、中途半端な席ではなく、落ちついた段階でもう一度おこなうという解釈もできます。
新しく、再度という意味がある、斬新な表現といえるでしょう。
「重ねて」とは?
重ねては「かさねて」と読みます。
繰り返し済ませるという意味があるので、前回のことをもう一度おこなう際に使われています。
また「重」は、重々しいという意味があるので、重厚な雰囲気がにじみ出ている表現です。
前のことと同じことを言うこと、行うことが「重ねて」といえるでしょう。
「改めて」と「重ねて」の違い
「改めて」と「重ねて」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも再度おこなうことを、上品に表現した言い方です。
いずれも丁寧な言葉なので、日常会話では使われることは少なく、フォーマルな場で用いられています。
なかでも「改めて」は「改めて感謝申し上げます」や「改めて連絡します」のように、明るい場面で用いられています。
「重ねて」も「もう一度」という意味がありますが、謝罪のシーンで使われることが多く、相手に花を持たせたい時、目上の方に失礼のない対応を取りたい時に選ばれています。
ちなみに「重ねて」や「再び」「また」などの表現は忌み言葉にあたるため、葬儀では使わない言い方です。
「改めて」は大きな制限がないので、その差を心得ておきましょう。
「改めて」の例文
・『申し訳ないので、改めてお礼させてください』
・『資料が届きましたら、改めてご連絡します』
「重ねて」の例文
・『重ねて、お詫び申し上げます』
・『重ねてのご連絡、申し訳ございません』
まとめ
「改めて」と「重ねて」を解説しました。
どちらも繰り返しをあらわします。
その差を学んで、日常生活に役立てていきましょう。