この記事では、「良識」と「常識」の違いを分かりやすく説明していきます。
「良識」とは?
「良識」とは、物事に対する健全な見解のことです。
簡単に表現すれば、人の物を盗ってはいけないといったようなことがこれに該当し、人間として正常なものの考え方だと言い換えることができます。
これがない、これに欠けるなどと用いられることが多い言葉で、そのような使い方では、それは人間としてどうなのかと表現していると考えていいでしょう。
「常識」とは?
「常識」も、普通に考えて、それが正しいと思われる見解を指して使われる言葉です。
例えば、赤信号では止まるということから、葬儀の際には黒い服装で参列するというものまで、社会においてそれが当たり前だとされている事柄になります。
よって、一見では先の「良識」と同じ、または似たようなものだと考えてしまいがちですが、「良識」は人間としての「モラル」だと表現できるのに対し、こちらはその国や地域、または組織、更に時代によっても違ってくるもので、その時点で決まった枠組みの中での正しいルールだと解釈してください。
例として、先の葬儀の件ですが、日本では喪服は基本的に黒色で、そのような服装で参列するのが「常識」となっていますが、中国では喪服は「白色」となっています。
このように、国や地域などが変われば異なってくるのが「常識」であり、世の中の絶対的なルールという訳ではありません。
「良識」と「常識」の違い
「良識」と「常識」の違いを、分かりやすく解説します。
このように、「良識」は、人間として正しいと考えられる見解で、「常識」は、そのカテゴリー内でその時点で正しいとされるルールだという違いがあります。
その為、「常識」と呼ばれるものは変化することがありますが、「良識」が変わってしまうということはまずありません。
まとめ
「良識」と「常識」は、このような言葉になります。
国や地域、組織などによって「常識」は大きく異なることも少なくない為、「郷に入りては郷に従え」という有名なことわざが存在しているのです。