この記事では、「適宜」と「必要に応じて」の違いを分かりやすく説明していきます。
「適宜」とは?
状況によくマッチしていることを意味する言葉です。
「適宜」という言葉は、その時々に応じ、各自の判断で行動するというニュアンスも含むと考えられます。
「必要に応じて」とは?
必要に駆られた際に、その場面ごとに対処することを意味する言葉です。
「必要に応じて」という言葉は、他にも、どうしても実施しなければならないことという意味ももちます。
また、「必要に応じて」は、「必要」という言葉と他の言葉の組み合わせによって、似たような意味をもつ表現も生み出されます。
「適宜」と「必要に応じて」の違い
「適宜」と「必要に応じて」の違いを、分かりやすく解説します。
「適宜」と「必要に応じて」の違いとしては、どちらも状況に応じて実施するという点が挙げられます。
しかし、それぞれの使用される場面は異なります。
「適宜」は、その状況に即していれば、とにかく実施するということを表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「必要に応じて」は、絶対にしなければならないという意味を表現する際に使用する言葉です。
また、「適宜」は、目上の人に対する言葉として、適さないと考えられますが、「必要に応じて」は、目上の人に対しても、問題なく使用できる言葉だと言えるでしょう。
「適宜」の例文
・『仕事の際には、個々人で、適宜休む時間を取るようにしましょう』
・『必要事項は、適宜、電話やメールで連絡するようにお願いします』
「必要に応じて」の例文
・『今回の件に関しては、必要に応じて、関係者の話を聞かなければならないだろう』
・『猛暑日なので、必要に応じて、水分補給の実施が推奨された』
まとめ
「適宜」と「必要に応じて」は、似たような場面で使用する言葉ですが、その意味やニュアンスには異なる部分があります。
「適宜」は、そのシチュエーションごとに、適した行動を実施するさま表現する言葉です。
その一方で、「必要に応じて」は、絶対にしなければならない対応を表現する言葉だと言えるでしょう。