「異端」と「異質」の違いとは?分かりやすく解釈

「異端」と「異質」の違い言葉・カタカナ語・言語

「異端」「異質」は同じような意味をイメージさせる混同しやすい言葉ですが、「異端」「異質」の意味・使い方の違いを正しく理解できていますか?

この記事では、「異端」「異質」の意味の違いを、分かりやすく解説していきます。

「異端」とは?

「異端」とは?

「異端(いたん)」という表現は、「その時代・社会の多数派に認められている正統(主流)から外れていること」を意味しています。

「異端」には、「正統・主流ではない少数派に信じられている宗教・学説」「正統派から見て間違っていて否定されるべきと思われている宗派・学説」といった意味合いもあります。

「異端」の使い方は「異端審問・学会では異端の人物」のように、「正統派・主流派から外れている」という意味合いで使うことができます。

「異質」とは?

「異質」とは?

「異質(いしつ)」という表現は、「物事・事物・行動などの性質や特性が異なっていること」「普通とは異なっている性質」を意味しています。

「異質」の使い方は「異質な雰囲気を持った人物・異質な成分」のように、「物事や行動などの性質が普通とは異なっている場合」に使うという使い方になります。

「異端」と「異質」の違い!

「異端」と「異質」の違い!

「異端」「異質」の違いを、分かりやすく解説します。

「異端」という言葉は、「その時代・社会の多数派に承認されている正統から外れていること」を意味しています。

「異端」は通常、「正統や主流派ではない少数派に信じられている宗教・学派(学説)」の意味合いを持っていますが、「異質」にはそういった意味がないという違いがあります。

「異質」というのは「物事の性質・傾向が異なっていること」「違っている性質・特性」を意味していて、「異端」「正統派・主流派ではない少数派(マイノリティー)」という意味は持っていません。

そのため、「異端の宗派」というと「正統派から否定・排除・非難される少数派の宗派(正統派から見て教義・信仰に問題のある宗派)」の意味になりますが、「異質な宗派」というと「正統派に含まれるが教義・儀礼・信仰方法などの性質が異なっている宗派」という意味になります。

まとめ

まとめ

「異端」「異質」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「異端」というのは、「多数派に承認されている正統から外れていること」「正統ではない少数派に信じられている宗教・学派」を意味しています。

それに対して、「異質」という言葉には「物事の性質や傾向が異なっていること」の意味があります。

「異端」「異質」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説を読んでみてください。