普段あまり使われていない言葉を耳にすると、どのような意味なのか、全くイメージすることができないものが、私達の周りに結構あるものです。
例えば、「具象」と「抽象」という言葉もその1つかもしれません。
そこで今回は「具象」と「抽象」の2つの言葉に焦点を当てていきながら、考察していきたいと思います。
「具象」と「抽象」各々の解釈
ここで「具象」と「抽象」の各々の言葉の意味を見ていくことにします。
「具象」の意味や使い方
「具象」は「ぐしょう」という読み方をしますが、「物が実際に備えている形」や「はっきりした姿や形を整えて備えていること」あるいは「分かりやすく、はっきりと示すこと」という意味があります。
使い方としては「具象画」という言葉があります。
簡単に言い換えると、「具体的」というニュアンスのある表現です。
「抽象」の意味や使い方
「抽象」は「ちゅうしょう」という読み方になり、「多くの事柄や具体的な概念の中から、共通している属性をピックアップして、これらの事柄を一般的な概念としてまとめたり、捉えること」という意味になります。
少し難しい解釈になりましたが、「経験されたものの中にある特性にフォーカスしてそれらを取出して、必要のない事柄取り除くこと」、「事物をある性質や本質的な要素・共通項目に着目し、引き出して把握すること」という解釈になります。
「抽象的な表現」といったような使い方があります。
「具象」と「抽象」の違い
では、「具象」と「抽象」には、どのような違いがあるのでしょうか?
これら2つの言葉は、解釈が非常に難しいので、「絵画」に例えてみると分かりやすいでしょう。
「具象絵画」といえば、人物画・静物画・風景画など形ある絵画を指しており、いわゆる描くモチーフがある絵のことになります。
これが「抽象絵画」となると「描かれる主題のない絵画」と解釈することができます。
モチーフのない絵ということになりますが、有名なところでは、ピカソの絵が当てはまります。
このように絵画に置き換えて考えると、相違点が見えてきます。
「具象」と「抽象」各々を使った例文と意味を解釈
ここで「具象」と「抽象」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「具象」を使った例文と意味を解釈
「具象絵画とは、風景や人物など、描かれているものが明確になってい絵のことです」
「具象」という言葉自体あまり使われる機会が少ないので、理解することに頭を悩ましてしまいますが、「具象絵画」の解釈を知ると、分かりやすくなります。
「抽象」を使った例文と意味を解釈
「君の言い方は、とても抽象的な表現なので、分かりにくいんだ。もっと具体的に言ってくれ」
「具象」の対義語こそ「抽象」になるのですが、この例文のように「抽象」という言葉は、ビジネスの場面でも時々使われています。
まとめ
「具象」と「抽象」の意味や使い方を紹介してきましたが、とても難しい言葉であることは事実です。
それだけにそれぞれの言葉の意味を正しく理解して使いこなせるようにしておきたいものです。