この記事では、「異常」と「不良」の違いを分かりやすく説明していきます。
「異常」とは?
「異常」は、「いじょう」と読むのが正解な読み方です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、ことなるや普通と違うという意味を持っている「異」の漢字に、在り来たりとか普通、いつも等の意味がある「常」の漢字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ「異常」は、普通とは違っている事や正常ではない様子といった意味を表すのです。
「不良」とは?
「不良」は、「ふりょう」と読むのが正しい読み方となっています。
漢字で記載されたこの言葉を目にすれば分かる事ですが、「〜しない」とか「〜でない」という否定を表す語である「不」の漢字に、質がよいや優れているという意味を有する「良」の漢字を組み合わせる事で完成した言葉です。
以上の事から「不良」は、質とか状態が良くない事や品行とか性質が良くない人を示します。
「異常」と「不良」の違い
「異常」と「不良」の違いを、分かりやすく解説します。
「異常」と「不良」の漢字表記を並べて見比べを実行してみると、使用している漢字は違っている上に読み方も似てはいない言葉同士であると直ぐに気付けるものです。
所がどちらも状態を表現している、という共通点もあります。
とはいえ表現する意味には違いがあり、まず「異常」は、普通と違っていたり正常ではない事を表すのです。
一方の「不良」は、状態や質が良くない事を示します。
「異常」の例文
・『彼はお金に対して異常な程の執着心を持っています』
・『今年の冬は異常に寒いです』
「不良」の例文
・『電源すら入らない所を見るとこれは不良品です』
・『霧による視界不良の影響で足止めされました』
まとめ
2つの言葉には共通する漢字はなく、読み方も似ている訳ではありません。
ですが共に状態を表すという、似ている所もあるのです。
ただし指し示す意味合いには違いがあるので、それぞれの言葉の意味を把握すれば問題なく使い分けが出来ます。
ちなみに「異常」は、正常ではないや普通ではない事を意味する言葉です。
対する「不良」は、質や状態が良くないという意味を表現する言葉となっています。