この記事では、「防ぐ」と「防止」の違いを分かりやすく説明していきます。
「防ぐ」とは?
好ましくないことが起こらないようにするという意味をもつ言葉です。
また、「防ぐ」という言葉は、個人の日常生活にも社会的、一般的な事柄にも使用されると考えられます。
「防止」とは?
基本的に、「防ぐ」と同様に、好ましくないことが起こらないようにするという意味をもつ言葉です。
「防ぐ」とは異なり名詞であることが特徴的です。
社会において組織的、系統的に行われる事柄について使うことが多いと考えられます。
「防ぐ」と「防止」の違い
「防ぐ」と「防止」の違いを、分かりやすく解説します。
「防ぐ」は、何かを妨げる、避ける、止めるという意味を表現する言葉です。
その一方で、「防止」とは、「防ぐ」ことを名詞化したものです。
また、「防ぐ」よりも硬い表現で、社会的、法的、組織的な事柄について使われることが多いと考えられます。
このように、「防ぐ」と「防止」の違いは、主に使われる場面や文体にあると言えます。
日常的なことには「防ぐ」を、公的なことには「防止」を使うという感覚があります。
他にも、「防止」は、「防ぐ」の名詞形であるため、動詞として使うときは「防止する」とすると言えるでしょう。
「防ぐ」の例文
・『彼女は失敗を事前に防ぐために、さまざまな対処法をまとめている』
・『感染症を防ぐために、日頃から手洗いうがいの予防をきちんと実施している』
「防止」の例文
・『いじめ防止のために、子供の一挙一投足から違和感を感じ取るようにしている』
・『ポストに不要なチラシが入れられることを、防止するようにした』
まとめ
「防ぐ」と「防止」は、似たような意味をもつ言葉ですが、使用される場面やニュアンスに違いがあります。
「防ぐ」は、好ましくないことが起こらないようにするという意味を表現する際に使用する言葉です。
その一方で、「防止」は、「防ぐ」よりもやや堅い表現で、法律や規則などを表現する際に使用する言葉だと言えるでしょう。