この記事では、「そうです」と「らしいです」の違いを分かりやすく説明していきます。
「そうです」とは?
この場合の「そうです」とは、確定をあらわします。
例えば「週末のパーティーは、集会所でやるんですよね」と聞かれて「そうです」と答えた場合は、現時点で9割以上、集会所での開催が決まっていることをあらわします。
よほどの大変更がない限り、そうであること、その可能性が高いことを述べています。
「らしいです」とは?
「らしいです」とは、伝達をあらわします。
ほかの人からそう聞いていて「である」と確信がもてないことに使います。
「本当かどうか私も分かりませんが、そう聞いています」という半分半分の気持ちをあらわしています。
自分の目で確かめていないし、教えてくれた人を疑ってかかるのも嫌なので、こうした曖昧な言い方をしているのです。
「そうです」と「らしいです」の違い
「そうです」と「らしいです」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも知人と会話する時の文末に使います。
どちらも似ている表現に思えますが、話し手の心理はまったく違うものになります。
「そうです」は話し手が「本当にそうだ」と思っている時に使います。
自分のよく知っていること、自分または家族など近しい人の状態を、ほかの人に伝える際に使います。
間違いようのない事実を伝えるのが「そうです」です。
一方で「らしいです」は知人から仕入れた情報、あるいはネットやテレビから得た知識を引き合いに出す時に使います。
「本当にそうだ」と断言できない時の、逃げ道として使います。
差を掴んでおきましょう。
「そうです」の例文
・『そうです。うちの子はこの春から、小学校に入ります』
・『そうですね。秋といえば、紅葉狩りですよね』
「らしいです」の例文
・『今度ダイヤ改正があって、バスの便が少なくなるらしいです』
・『ダイエットには、ウォーキングがいいらしいです』
まとめ
「そうです」と「らしいです」の違いを学びました。
よく似ている表現の差を学んで、コミュニケーションの上級者を目指しましょう。