日本語には色々な言葉はありますが、同じような意味合いを持つ類義語もたくさん存在しています。
しかし、詳しく意味を見ていくと、かなりニュアンスの異なることも少なくありません。
その中で「誇る」と「自慢」という言葉も比較してみると、微妙に解釈が異なっていることが見えてきます。
そこで今回は、これら2つの言葉について見ていくことにします。
「誇る」と「自慢」各々の解釈
まず「誇る」と「自慢」各々の言葉の意味を説明していくことにしましょう。
「誇る」の意味や使い方
「ほこる」という読み方をする「誇る」は、「他の人に対して得意な様子や気持ちを示すこと」、あるいは「自らそれを名誉とする」というような意味を持っています。
具体的な使い方としては「無敵を誇るチーム」というような使い方があります。
「自慢」の意味や使い方
「自慢」は「じまん」という読み方をしますが、「自分のことや自分に関係の深いものを、分で褒めて人に誇ること」という意味も持っています。
「腕自慢」や「のど自慢」というような使い方があります。
「誇る」と「自慢」の違い
では、「誇る」と「自慢」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「自慢」は「自分がいかに価値が高い人物なのかを認めさせようとして、自分の能力や才能などを他人にひけらかすこと」をいう意味がありますが、「誇り」は「他に影響されたり、他に干渉することなく自らだけが自らに置く価値」という解釈になり、「他人とは何ら関係ないところで評価するかどうか」という観点で相違点が見られます。
「誇る」と「自慢」各々を使った例文と意味を解釈
ここで「誇る」と「自慢」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにします。
「誇る」を使った例文と意味を解釈
「世界最高峰の性能を誇るスーパーコンピューターも数年経つと陳腐化してしまう」
IT分野の進化が日進月歩というより秒進分歩という感じがします。
複雑な計算やシミュレーションを行うスーパーコンピュターも、最新の機器では数年前の数十倍の計算能力を持つと言うのですから、驚きを隠せません。
「自慢」を使った例文と意味を解釈
「僕の自慢は、2万台にもなるミニカーです。これは誰にも負けることはないでしょう」
「自慢」は「自分の能力が他の人と比べて優れていることをひけらかす」だけでなく、趣味の分野でも使われることがあります。
このようにミニカーをさくさん集めていることが、「自慢」となっている「僕」ですが、まだまだ「自慢」することが可愛いレベルかもしれません。
まとめ
「誇る」と「自慢」の2つの言葉の意味や使い方を見てきましたが、これらの言葉も日常生活の中ではよく出てきますので、ここでしっかりとマスターしておきましょう。
但し、自分のことを「誇る」ことは自信を持つことになりいいことですが、「自慢」することは他人の気分を害することもあるので注意が必要です。