皆さんは仕事の中で色々な言葉を使って、周囲の人達とコミュニケーションを図っていることと思います。
その中で「推測」や「考察」というキーワードもよく出て来るのではないでしょうか?
しかし、これら2つの言葉が、どのような意味の違いがあるのかを正しく理解していない場合もあるでしょう。
そこで今回は、これら「推測」と「考察」にフォーカスして考えていくことにします。
「推測」と「考察」各々の解釈
まず、ここで「推測」と「考察」それぞれの言葉の意味を解釈していくことにしましょう。
「推測」の意味や使い方
「すいそく」という読み方をする「推測」は、「物事の状態や性質や将来を部分的に、あるいは間接的に知り得た事柄や数値から推し量ること」という意味があります。
主な使い方としては、「その意味を推測する」という表現があります。
「考察」の意味や使い方
「こうさつ」という読み方になる「考察」は、「物事を明らかにするためによく考え調べること」や「物事の特徴や意味を発見するために、詳細をよく調べて検討・分析する」という意味を持っています。
「推測」と「考察」の違い
では「推測」と「考察」には、どのような違いがあるでしょうか?
「推測」は「ある事柄や情報に基き推し量り考えること」という意味があり、「考察」には「物事の特徴や意味を発見するために詳しく調べて分析すること」という意味になります。
このことから、「考察」は「問題点について、どのようにその答えを導き出したのか」という思考ステップが含まれることになります。
そのため自分の考えを述べるだけの感想だけが「考察」とは言えず、「推測」は主観的思考、「考察」は客観的思考という違いがあります。
「推測」と「考察」各々を使った例文と意味を解釈
ここで「推測」と「考察」各々を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「推測」を使った例文と意味を解釈
「社員の中で現場を担当していたメンバーは、今回のプロジェクトが失敗することを推測していました」
「推測」とは「物事の状態や事柄から推し量ること」という意味がありましたが、このように企業の活動の中でも、一部の事象を基に、その後、どのようなことに物事が進んでいくのか「推測」できることがあります。
しかし、この例文でプロジェクトの失敗を「推測」したメンバーは、本来ならば、その「推測」が現実のものにならないように活動すべきではないかと思います。
「考察」を使った例文と意味を解釈
「商品の販売は減少した理由に、気候の変化なども原因と考えられます」 物事の成功・失敗には必ず原因があるものですが、特に失敗した場合には、その理由を明確にすることで次に活かすことが必要です。
まとめ
「推測」と「考察」の2つの言葉の意味や使い方などを見てきましたが、これらの意味の違いを正しく理解することができたでしょうか? ビジネスシーンでもよく出て来る言葉なので、ここでキチンと押さえておくようにしておきましょう。