「崇高」と「高尚」の違いとは?意味を詳しく解釈

「崇高」と「高尚」の違い言葉・カタカナ語・言語

日本語には実に様々な言葉がありますが、似たような意味合いを持つ類義語も数多く存在しています。

しかし、同じような印象を受けても詳しく調べてみると、微妙に解釈が異なることも少なくありません。

その中に「崇高」「高尚」という言葉がありますが、どのような違いがあるかご存知でしょうか?

「崇高」と「高尚」各々の解釈

「崇高」と「高尚」各々の解釈

では、「崇高」「高尚」それぞれの言葉の意味を解釈していくことにします。

「崇高」の意味や使い方

「崇高」「すうこう」という読み方をしますが、「気高く偉大なこと」「恐れるような気持ちさえ起こさせてしまうくらいに気品のある尊いこと」という意味を持っています。

「崇高」は、日常生活の中で使用する機会があまりない言葉なのでが、それだけ私達の日常空間の中で、この言葉が当てはまるシチュエーションが少ないのかもしれません。

「崇高な理想」といったような表現で使われています。

「高尚」の意味や使い方

「こうしょう」という読み方をする「高尚」「恐れや驚きの感情を起こさせるくらいに気高くて尊いこと」という意味で理解することができます。

あるいは、「学問や人の言動がレベルや程度が高くて上品なこと」という意味でも解釈され使われています。

「崇高」と「高尚」の違い

「崇高」と「高尚」の違い

では「崇高」「高尚」には、どのような違いがあるのでしょうか?

「崇高」「恐れや驚きの感情を起こさせるほどに気高くて尊いこと」という意味を持っており「高尚」と同じような意味合いに感じるかもしれません。

しかし、「高尚」には「言っていることや行動・学問・知識のレベルが高く気品があること」という意味がある一方で、「崇高」「恐れ・驚きという人の感情を起こさせるような気高さ」という人の感情に関連した意味を持っています。

その点が2つの言葉の相違点として挙げることができます。

「崇高」と「高尚」各々を使った例文と意味を解釈

「崇高」と「高尚」各々を使った例文と意味を解釈

ここで、「崇高」「高尚」各々を使った例文も見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。

「崇高」を使った例文と意味を解釈

「アルプス山脈の切り立った絶壁の迫力のある光景が目の前に広がったのだが、なんと崇高な美しさなのだろう」

恐れるほどの気持ちを抱かせる「崇高」は、山々のような大自然を相手に使うこともできる言葉です。

人は壮大なスケールの山脈を目にした時に、神が宿る神聖な場所として、心が洗われるような気持ちになることでしょう。

「高尚」を使った例文と意味を解釈

「何気なく図書館で借りてきた1冊の本をあっと言う間に読み終えたのでうが、内容が高尚過ぎて理解に苦しんでしまいました」 ふと手にした本を深く考えずに借りてきて読んだのですが、書かれている内容は、自分が理解できるようなレベルではなかったことを言っています。

このようば場面で使われる「高尚」ですが、人の発言でも「高尚」を使うことが少なくありません。

まとめ

まとめ

「崇高」と「高尚」の2つの言葉の意味や使い方を見てきました。

これらの言葉は、普段の生活の場面ではめったに使われることが少ないために、どのようなケースで使われるか、ここでしっかりと憶えてもらえればと思います。