「自慢」と「アピール」という表現はどのように違うのでしょうか。
「自慢」という表現には悪いイメージを感じると思う人もいるかもしれませんね。
ここでは「自慢」と「アピール」という表現について詳しく紹介していきます。
「アピール」の意味や使い方
「アピール」というのは「人々や世論などに広く訴えること」という意味もありますし、「人々に受け入れられること」という意味もあります。
「何らかの特徴を外部に示すコミュニケーション行為」であり、例えば就職活動などでは自分の良いところを積極的に「アピール」しなければいけませんね。
もしも外国語が話せるのであればそこを「アピール」することで、相手に自分の魅力がわかってもらえます。
外国語が話せるという特技を「誇る」のではなく、「相手に分かってもらえるように訴えかける」という意味があります。
「自慢」の意味や使い方
「自慢」という表現には「自分のことや自分に関係の深いものを自分で褒め、人に誇ること」という意味があります。
例えば、自分の学歴や職歴を「自慢」することもあるかもしれませんね。
もしも玉の輿に乗って結婚したのであれば、その配偶者の経済力を「自慢」することもあるかもしれません。
「自慢」というのは他人に向けて誇るという意味であり、「自慢」ばかりしていると悪いイメージを持たれてしまう可能性もあります。
井戸端会議で配偶者の収入や子供の学歴等について「自慢」する人もいるかもしれません。
「アピール」と「自慢」の違い
「アピール」というのは「自分の魅力を相手に受け入れてもらう」という意味であり、それに対して「自慢」というのは「自分で褒めて人に誇る」という意味になります。
「アピール」は客観的に相手に自分の良さを分かってもらえるように主張するということであり、「自慢」というのは「自分で自分を褒め、人に誇る」ということになります。
従って、自分の技術を「アピール」するというのは「自慢」するのとは異なるのです。
「アピール」を使った例文と意味を解釈
「就職活動ではとにかく自分の力をアピールしなければいけません」
就職活動をするときは、なぜ自分を雇うメリットがあるのか、しっかりと訴えていかなければいけませんね。
周りと同じようなことを言っていても自分の魅力は伝わりません。
就職活動は狭き門ですから、その狭き門を通り抜けるために、自分が今まで培ってきた力を発揮しなければならないのです。
自分は何ができるのか、自分を採用したら会社にどのようなメリットがあるのか、しっかりと伝えていくことで採用される可能性が高まるといえます。
「自慢」を使った例文と意味を解釈
「彼は帰国子女であることを自慢してばかりで嫌だ」
帰国子女の中には、自分の英語力や海外生活の経験を「自慢」してくるということもあるかもしれません。
確かに、グローバル化が進んだ昨今であっても、まだまだ海外旅行や海外生活に魅力を感じる人が多いですよね。
そのため、帰国子女をうらやましいと思ってしまう人もいると言われています。
また、帰国子女の中には高い英語力を誇る人もいますね。
まとめ
「アピール」と「自慢」は意味が異なります。
「アピール」は自分を褒めるのではなく、「自分の良さを相手に伝える」という意味であり、「自慢」は「自分を褒める」ということになります。
違いをよく覚えておきましょう。